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オーストラリア

オーストラリア連邦は、オセアニアに位置し、オーストラリア大陸本土、タスマニア島及び多数の小島から成る連邦立憲君主制国家。 首都はキャンベラ。最大の都市はシドニー。イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国となっている。日本での略称は豪州である。

総面積は世界第6位である。近隣諸国としては、北にパプアニューギニア・インドネシア・東ティモール、北東にソロモン諸島・バヌアツ、 東はトンガ・ニューカレドニア・フィジー、南東2,000km先にニュージーランドがある。

2014年、同国の一人当たりの国民所得は世界第5位であった。同国は国際連合、G20、イギリス連邦、ANZUS、経済協力開発機構 (OECD)、 世界貿易機関、アジア太平洋経済協力及び太平洋諸島フォーラム加盟国である。2013年9月MIKTAにも参加した。

18世紀末期における最初のイギリスの植民までの少なくとも4万年の間、およそ250の言語グループに分類される言語話者の 先住民が居住してきた。彼らの食文化ブッシュ・タッカーは1970年代から注目された。

1901年1月1日、6つの植民地が連合しイギリス自治領として連邦を形成、事実上独立した。

政治

政体

政体は立憲君主制・連邦制である。成文憲法のオーストラリア憲法をもつ。イギリス国王・女王と同一人物であるオーストラリア女王 が国家元首とみなされる。政府は議会に対してのみ責任を負うイギリス型の議院内閣制で、政府機関には移民市民権省など特有の機関がある。

議会

議会は二院制で、下院が金銭法案の先議権を有するほかは両院の権限は対等であり、米国のような上院の独自の権限は存在しない。 選挙権は18歳以上。

上院は任期6年で、通常は3年毎に半数が改選される。各州から12名ずつ、特別地域選出議員から2名ずつの計76人から 構成され、州を代表する。下院は任期3年で、小選挙区から1名ずつ選出され、定員は150人。主な政党は労働党、自由党、自由国民党、 国民党。

下院に基礎をおく議院内閣制であるにもかかわらず、上院は選挙制であり、上下両院は対等の権限を有している。 そのため、上下両院が対立して政治危機となった場合にそなえて、上下両院の解散の制度を有している。

首相は大臣を任命して内閣を組織する。歴史的経緯から州政府は強大な自治権を持っており、教育、医療、交通、警察の分野では主導的立場にある。 各州ごとの憲法あるいは地方自治体法により設置された地方自治体という単位で行われ、自治体のいくつかが統合されて 広域自治体となる場合もある。

国際関係

日本との関係

日本は中国に次ぐ2番目の輸出相手国で、鉄鉱石、石炭、牛肉などが輸出されている。近年、アジア・太平洋地域との結びつきを重視 し始めており、日本製品も多数輸入しており、多数の日本製品が生活には欠かせないものとなっている。これらのことから、2007年に日豪FTA と呼ばれる、日本とのFTA(自由貿易協定)交渉が始まり、2014年7月調印、2015年1月15日に発効した。

内外から批判は多いものの、イラク戦争で共同歩調を取ったことから政治的な友好関係が深まり、2006年には日米豪閣僚級戦略対話 が行われるなど政治、安全保障、経済、科学技術などの面での関係拡大が図られ、政治面でもアジア・太平洋地域における日本の重要 なパートナーとなりつつある。

留学生や観光客が日本から訪れているほか、ワーキング・ホリデー協定を最初に締結した国であり、現在でも対象国中 で高い人気を誇っている。ケアンズやゴールドコーストのサーファーズパラダイスでは、多数の日本人の店員や観光客、日本語の看板も多く目にする。 日本語を学習して留学する人も多い。

軍事

オーストラリア陸軍、オーストラリア海軍、オーストラリア空軍からなる。オーストラリア大陸まるごとを国土とし、その広い 領土・領空および長大な海岸線を防衛する必要性があることから、在外アメリカ軍を除けばオセアニア最大規模だ。国防費 も対GDP比1%台後半で推移しており、21世紀の主要先進国としては標準的か少し高い割合となっている。イギリス連邦諸国や アメリカ合衆国などとの国際協力にも積極的であり、湾岸戦争やイラク戦争にも派兵した。

地理

国土のほとんどが砂漠で覆われているため、人口の多くは沿岸部に集中している。 オーストラリア大陸とタスマニア島及び、その他の小さな島で構成。オセアニア州のオセアニア大陸とは、 ほとんどオーストラリア大陸に等しい。低い大地が一面に広がり、起伏が小さな大陸だと言える。

オーストラリアの交通は、特に鉄道が、専ら観光業や鉱業のために結節点をつくっている。都市も結節点の周辺に発達してきた。 大陸の北東部は熱帯雨林気候または熱帯季節風気候に属し、サンゴ礁が広がるグレートバリアリーフが有名で観光地になっている。 ケアンズが観光拠点になっている。

ノーザンテリトリーのウルルは複合遺産として認められた代表的な自然景観で、有名な観光地になっている。 グレートディバイディング山脈では石炭が採れる。楯状地は金属の宝庫である。大陸の北西では鉄鉱石が、西部では金が産出する。 大陸北部ではボーキサイトやウランが産出し、世界有数のボーキサイト・ウラン輸出国になっている。

動植物

コアラ、カンガルー、ポッサムなどの有袋類やカモノハシ、ハリモグラなどの単孔類、エミューに代表されるように、地理的隔離と 気候の多様性が生んだその生態系は非常に個性的である。多くの固有の生物を守るために、厳しい検疫を行っている。

環境問題

自然環境は非常に苛酷であるとされ、大陸の40%が非居住地域となっている。その理由は土壌の栄養分が極めて乏しいこと、 塩害が発生しやすいこと、降雨量が少ないことの3つである。

こうした悪条件により、穀物生産や牧畜業、果樹生産など広範な分野において農業生産性は極めて低い。 また河川から海に流入する栄養分も貧弱なため、漁業生産もその広大な排他的経済水域から考えると非常に少ないとされる。このような苛酷な環境に加え、 近年の地球温暖化の影響により、降雨量が更に減少し、農業、畜産、日常生活に大きな影響を与えている。

また、ヨーロッパの入植者によって砂漠地帯開発のためのラクダ、狩猟目的のアナウサギやアカギツネ、サトウキビの害虫を駆除する ためのオオヒキガエル、イノシシなど、本来生息していなかった多数の外来種が持ち込まれ野生化・繁殖し、 天敵がいないため個体数を急激に増やしている。結果、在来生物を絶滅・減少させ生態系が破壊され、牧草や農作物へも被害を及ぼし問題となっている。

近年、更に深刻な問題となっているのが南極上空付近のオゾン層破壊による紫外線問題であり、皮膚炎、皮膚ガン患者数 は年々増加している。政府は国民に対し、外出の際には紫外線対策を怠らないように警告を促している。

電力は自国で産出する石炭を利用した火力発電により6割をまかなっているが、2020年頃から世界的に進む環境政策にも石炭産業 から支援を受ける与党議員の反対により消極的である。これに対し農家を支持基盤とする与党議員の反発を招いている。

経済

混合経済であり、インフラの多くを国、州などが持つ。具体例は、電話のテルストラ、各種公共交通、 英語圏最古の航空会社であるカンタスなど。 ベルギーと同時期・同規模の外債を幹事のモルガン・スタンレーなどが引受けている。

オーストラリアは、農産物や鉱産物などの第一次産品の輸出国としての側面、および、第三次産業の割合が圧倒的に高い先進国型の産 業構造を持つ側面との二つの顔を持つ。 シドニーは同国最大の金融センターであり、世界有数の世界都市である。

国民

住民の80%以上がヨーロッパ系の白人であり、その他にアジア人が約12%、アボリジニなどが約2%となっている。移民は全体の約2割を占め、 出身国はイギリス、ニュージーランド、中国、インド、イタリア、ベトナムが多い。

1975年に人種差別禁止法が制定されるまでは白色人種以外の移民を受け入れることを基本的に禁じていた。

言語

公用語は英語(オーストラリア英語)で、人口の78.5%が家庭で英語のみを使用し、最も広く使われている。

人名・婚姻

移民も多く、さまざまな人名が存在する。さらに、氏名の変更が比較的容易に可能である。また、婚姻の際には、夫婦別姓、結合姓、 夫婦同姓いずれも選択可能である。

宗教

宗教はキリスト教が主であり、ローマ・カトリックが25.8%、 聖公会が18.7%等を含めたキリスト教徒全体が約64%、非キリスト教が約5%。

教育

公立校は各州の教育省が管轄しており、州によってカリキュラム、中学校への進学学年、学期制度などが異なる。 6歳から15歳、あるいはタスマニア州の16歳までが義務教育期間となる。小学校入学前の就学前教育機関 はプリスクールと呼ばれ、デイケアなどが含まれる。プリスクールを幼児教育ではなく初等教育の一部とする州もある。

小学校はプライマリー・スクールと呼ばれ、男女共学で6年生または7年生まで。中等教育はセカンダリー・スクールと呼ばれる 中高一貫で12年生までが通うが、例外はタスマニア州で7年から10年までのハイスクールと11・12年のセカンダリー・カレッジに分かれている。 大学やTAFEはターシャリー・エデュケーションと呼ばれる。大学は大多数が州立大学であり、国立と私立は少数である。オーストラリアの大学 は留学生の比率が非常に高い。

1月末から2月はじめの夏の終わりごろに新学期が始まる公立校でも小学校から制服がある。紫外線が強く、通学帽としてだけでなく 休み時間や屋外で行う授業でも制帽の着用が義務づけられている。一クラスの人数は20人から25人程度で、教科書も各学校や学級ごとに異なる。 小学校から留年があるといった点である。

医療

平均寿命は男性78.5歳、女性83.3歳。社会保険制度は存在せず、一般税収を原資としたユニバーサルヘルスケアが 達成されている。

治安

オーストラリアは比較的治安の良い国と思われがちだが、現状は日本と比較すると一般犯罪が非常に多く発生している。特に近年では、 テロ事件等も発生しており、充分な安全対策が必要とされている。また、州ごとに犯罪発生件数や発生率の差異があることが報告されており、 地域別の犯罪発生状況は日本の数十倍を超えるものも確認されている。

中でもキャンベラ首都特別地域が日本のおよそ2倍から50倍近く、ニューサウスウェールズ州では強盗や性犯罪、詐欺事件、暴行・傷害事件 が日本の20倍以上であることが報告されている。

人権・差別

住民の主流を占める白人による、先住民アボリジニや他の有色人種の移民に対する迫害や差別の歴史があり、現在もアジア系を初めとする 黄色人種、黒人、中東系などの有色人種に対する優越思想や白豪主義が一部に存在し、2005年にはクロナラ暴動が発生した。

なお、ウェスタンシドニー大学の調査によると、国民の10人に1人が「白人至上主義者」であることが明らかになり、人種差別的視点 を持つ者が少なくないことが明らかとなった。

かつては積極的に難民を受け入れる国であったが、リーマン・ショックに端を発する経済危機をきっかけに、移民や難民の受け入れに 慎重な姿勢を取るようになってきている。

東南アジアや南洋諸島の国々と協定を結んで、これらの国に難民受け入れの施設を建設する資金を提供する代わりに、移住を望む難民 の受け入れを肩代わりしてもらうようになっている

協定を交わしている国には、カンボジア、ナウル、パプアニューギニアなどがある。しかし、これらの国に建設されている難民収容施設 は、清潔な水や十分な食料も与えられず、働く場所もないなど非常に劣悪であり、アムネスティ・インターナショナルはオーストラリア版 グアンタナモと批判している。

文化

食文化・料理

イギリスの影響でフィッシュ・アンド・チップスや牛肉料理がポピュラーである。特に低価格を武器にしたオージー・ビーフは国を代表する ブランドとして世界中に出荷されている。オーストラリアン・ミートパイやシェパーズパイなどのオージー・ビーフを使った家庭料理がある。

イギリスの影響で独立当時は紅茶文化の影響が強かったが、第二次世界大戦終結後に増加したイタリア系移民により、本格的なエスプレッソ を楽しむスタイルが伝来した。現在では著名なバリスタを多数輩出するなどコーヒー文化が根付いている。なお2000年に直営店を出店した スターバックスは、バリスタが経営する小さな喫茶店から大手チェーンまでが揃った市場に食い込めず、2008年には1億ドル以上の赤字を出した後、 地元企業に運営権を売却している。

菓子類はシャーベットやクリスマスプディングなどイギリスから引き継がれたもの以外に、ラミントンやホワイト・クリスマス、 フロッグケーキなどのケーキ類が考案されている。先住民の伝統料理としてはカンガルー肉などのブッシュ・タッカーが知られている。

世界遺産

メルボルンの王立展示館は、2004年にオーストラリアで初めてユネスコの世界遺産リストに登録された建造物である。

ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が3物件、自然遺産が12物件、複合遺産が4物件の合計19物件ある。 自然に関わる世界遺産は19物件中12物件を占めている。

ナショナルカラー

自国の国旗には採用されていないゴールドと緑色をナショナルカラーとして1984年4月19日から制定している。 そのため、この二色は様々なことに好んで用いられる。例えば、クリケットや野球、ラグビーやサッカーの代表ユニフォームにこの二色を採用している。 祝日となることがある。

スポーツ

オーストラリアン・ルールズ・フットボールとラグビー、クリケットが絶大な人気を誇っている。とくにクリケットの国際試合 で活躍した選手は国民的英雄の扱いを受けている。

海水浴やマリンスポーツに適した海岸線が長いことからサーフィンや海水浴客の救助から発祥したライフセービングなど マリンスポーツが盛んである。サーフィンに関しては、スポーツ競技として捉え、政府公認の選手育成プログラムもあり、科学的なトレーニングを行っている。

バスケットボールも人気があり、NBLというプロリーグも存在する。またテニスも非常に盛んであり、夏場にはほぼ 毎日テニスの試合がテレビで放送されるほどである。また、レイトン・ヒューイットなどの有名なテニスプレーヤーを輩出していることも知られている。 その他は競馬やサッカー、バスケットボール、野球、モータースポーツ、競泳、ウィンタースポーツが盛んである。