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ベルギー

ベルギー王国は、西ヨーロッパに位置する連邦立憲君主制国家 。隣国のオランダ、ルクセンブルクと合わせてベネルクスと呼ばれる。

首都ブリュッセルの主要機関の多くが置かれているため「EUの首都」 とも言われており、その通信・金融網はヨーロッパを越えて地球規模である。憲法上の首都は、19の基礎自治体からなる ブリュッセル首都圏の自治体のひとつ、ブリュッセル市である。

1970年には3つの言語共同体と3つの地域が成立し、1980年には言語共同体 とブリュッセルを除く2つの地域に政府が設置され、1988年には ブリュッセル地域政府を設置した上で1993年には正式に連邦国家へと移行した。

現在、首都ブリュッセルは欧州委員会などの欧州連合の主要な機関が置かれており、欧州連合の「首都」にあたる性格を帯びている。 ブリュッセルは2014年、ビジネス、人材、文化、政治、識字率 などを総合評価した世界都市ランキングにおいて、特に「政治的関与」が高く評価され、世界11位の都市と評価された。

政治

ベルギーは国民的立憲君主制を採用している。国家元首である国王は、立法権を連邦議会とともに行使し、行政執行権を憲法に 基づき行使する。1990年に妊娠中絶が合法化される際に、当時の国王ボードゥアン1世は自身の信念に基づき中絶法案への署名を拒否したが、一時的に国王を「統治不能」状態として 内閣が代行することにより、立憲君主制の原則を守ったという出来事があった。

連邦議会は両院制である。 連邦政府の長である首相は、議会の総選挙後に国王から指名された人物が組閣責任者となり、最大15名からなる内閣を組閣する。

1995年3月23日にホロコースト否認を認めないことを公式見解とし、非合法化する法律を制定している。しかし国内には のような否認主義組織も存在する。

自由党、社会党、キリスト教民主党、環境政党がオランダ語系とフランス語系に分離するなど 、地域で政党が分かれているのがベルギーの政党の特徴である。

軍事

1949年以降、ベルギーは中立主義を放棄し、北大西洋条約機構に加盟、集団安全保障体制を構築している。軍は2002年に単一の 統合軍に再編成されており、その下に陸上部隊COMOPSLAND(ベルギー陸軍)・海上部隊COMOPSNAV(ベルギー海軍)・航空部隊COMOPSAIR(ベルギー空軍) ・医療部隊COMOPSMED(ベルギー医療部隊)の4部隊が編成されている。

冷戦期までは徴兵制が敷かれていたが廃止された。現在の兵力は現役約4万人、予備役約10万人。アメリカとニュークリア・シェアリングをしており、 独自の核戦力は保持していないが核抑止力を持っている。

地理

一般的に北部のフランデレン地域は平野が広がっているのに対し、南部のワロン地域はアルデンヌ高地を中心に丘陵地帯が多い。 北部は豊かな土壌が広がり、野菜や果実などの 都市近郊型農業や、農耕飼料を必要とする養豚・養鶏業等が営まれているのに対し、南部はアルデンヌ高地を中心に冷涼な気候で、 酸性土壌も多く、肉牛、乳牛などの放牧による 畜産業や、ビート栽培などが主流である。最高地点は東部ドイツ国境付近のボトランジュで、海抜693メートルに達している。

気候

ケッペンの気候区分による温帯に属する。これは暖流の北大西洋海流による。晴天の続く夏期でも最高気温が 20度を上回ることは多くない。面積の小さな国だが、内陸になるほど大陸性気候の特徴が現れる。

経済

2013年のベルギーのGDPは約5,065億ドルであり、日本の九州とほぼ同等の経済規模である。同年の1人あたりの GDPは4万5,383ドルで、世界的に上位に位置する。2016年の1人あたり 国民総所得(GNI)は4万1,860ドルで、イギリスに次ぐ世界第18位となっている。

製造業を中心に豊かな資本力を誇るものの、小国であるため貿易への依存傾向が強く、経済が安定しているとまでは 言い切れない。1990年代は、上昇傾向にあったが、21世紀に入って停滞状態 になった。物価は低水準安定。また、景気に左右されず、失業率は概して高い。

日本では、チョコレートやベルギーワッフルなど加工菓子の産地として知られているが、ルーヴェンにある世界最大 のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブや化学会社のソルベー、製薬会社のヤンセン ファーマなども有名である。

国際関係

松方正義はベルギー国立銀行をモデルとして日本銀行を立ち上げた。 確かな技術力を持つ企業が多いこと、 またコーディネーションセンターに代表される外国企業に対する優遇税制措置 が設けられていること、物流拠点としても立地が最適であること、かつ英独仏の主要国に近いこと、EUの本部所在地 であることなどから大手自動車メーカーなどが欧州統括本社などを置いており、2015年10月時点で240 - 250社がベルギーに進出している。 在留届を提出している邦人は6,000人近くに達し、在留日本人の総数は欧州の中でも上位に位置する。

工業

ベルギーは人口規模・面積ともに小さい国であるが、中世に起源を持つ繊維産業 や石炭の採炭と関連して長くヨーロッパ域内でもっとも工業の進んだ 地域であった。

第二次世界大戦以前から鉄鋼業、機械工業、石油化学工業がよく発達していた。しかしながら、石炭産業 の斜陽化に従い、1980年代前半まで長期的な低迷傾向が見られた。

その後、EC域内貿易の発展や財政再建によって再び工業が興隆し、石油化学工業、非鉄金属工業、自動車、食品工業を 中心とした発展が見られる。

ベルギー工業は輸入原料を加工し、 半製品、製品として輸出する加工工業が中核となっている。貿易依存度は輸出87.1%、輸入81.1%に達し、ヨーロッパ 域内でもっとも貿易に依存した経済であるといえる。

鉱業

石炭採掘の歴史は古く、すでに12世紀から採掘が始まっていた。現在でも石炭は埋蔵されているが、品質面で国外の石炭と競争できないため 、生産が急速に落ち込んでいる。

南北の経済格差

工業・サービス業が発達した北部のフランデレン地域と、石炭・鉄鋼業が衰退した南部のワロン地域では失業率に2倍以上の開きがある 。

労働者の需給にギャップが生じても、ワロン地域はフランス語以外話せない住民が多数であるため、ワロン人がフランデレン地域で就労することが困難であり 、失業率の格差が縮まらない一因となっている。またブリュッセルは移民が多く、低技能労働者が多いことから、失業率はやはり高い。

また、南北の経済格差も深刻で、フラマン系の裕福な北部と、比較的貧しい南部という図式が定着している。

国民

民族

住民はフラマン語を話すフラマン人が58%、フランス語を話すワロン人が31%、その他混血などが11%である。

婚姻

婚姻の際に姓が変わることはなく、夫婦別姓である。また、同性同士の結婚(同性婚)も2003年より可能となった。

宗教

ベルギー国民が信仰する宗教は、ローマ・カトリックが75%、プロテスタントが25%である。1994年の統計では、イスラム教が3%となっている。 このほか、ユダヤ教などを信仰する者もいる。

治安

ベルギーは日本に比べると治安が悪いと言われることが多いものの、近年では同王国内及びブリュッセル市内の犯罪認知件数が 減少傾向にある。しかし、若年層を中心に麻薬類の使用事犯が増加している問題点をはじめスリや置き引きやひったくり、 偽警官による詐欺等の犯罪が依然として後を絶たない点が目立ち、強盗や侵入犯罪の被害に遭うケースも見受けられている。

文化

音楽

15世紀後半から16世紀にかけてのルネサンス音楽の時代には、フランドル楽派が栄えた。18世紀、ベートーヴェンの祖父で 同名の音楽家であったルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン はメヘレン出身であったといわれ、ルーヴェンやリエージュ で活動した後、孫の生地であるボンへ移住した。

ブリュッセル音楽院では特にヴァイオリン奏者を多く輩出しており、シャルル=オーギュスト・ド・ベリオとその門下である アンリ・ヴュータンやウジェーヌ・イザイなどフランス語圏ベルギー人作曲家が「フランコベルギー楽派」と呼ばれる作風および演奏様式を確立した。

20世紀後半の作曲家では、トータル・セリエリズムへの道を開いたカレル・フイヴェールツ、前衛的な作風で電子音楽の 分野でも活躍したアンリ・プッスールが知られる。

美術

ベルギーには長い芸術的伝統があり、その歴史は中世にまで遡る。

世界遺産

ベルギー国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が9件ある。

スポーツ

ベルギー国内ではサッカーが圧倒的に1番人気のスポーツである。今から120年以上前の、1895年にサッカーリーグの 「ベルギー・ファースト・ディビジョンA」が創設されている。

サッカーベルギー代表はFIFAワールドカップには13度出場しており、2018年大会では過去最高位となる3位に輝いた。 UEFA欧州選手権には6度出場しており、1980年大会では準優勝となっている。

他に自転車競技が盛んである。