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ドバイ

ドバイは、アラブ首長国連邦を構成する首長国の一つ。 またはドバイ首長国の中心都市。アラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置する。 アラブ首長国連邦における最大の都市であり、人口は約331万人

中東屈指の世界都市並びに金融センターであり、21世紀に入ってから多くの超高層ビルや巨大ショッピングモールを含む 大型プロジェクトが建設されるなど、世界的な観光都市となっている。

首長はムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームであり、アラブ首長国連邦の副大統領と首相も兼任している。 連邦首都アブダビ市を擁するアブダビ首長国がアブダビ市以外にもいくつかの市によって構成されているのに対し、 ドバイはドバイ市のみで首長国を構成する、事実上の都市国家である。ただし、首長とは別に市長が置かれ、主に民政を担当している。

中東地域のほぼ中央、アラビア半島のペルシア湾に面した平坦な砂漠地帯にあり、面積はアラブ首長国連邦 の構成7首長国中第2位にあたる約3,885km2。北でシャールジャ首長国に、南でアブダビ首長国に、 東で国境を隔ててオマーン国に接する。

街は東西に流れる運河を軸として大きく2つに分かれる。「ハウル・ドバイ」という川 を軸として、北側を「ディラ」(Deira) といい、南側を『バール・ドバイ』(Bur Dubai) という。

ドバイはこのクリークを 港として使用することで成立した都市であり、この2地区はドバイ成立時からの市街地として旧市街を形成している。

ドバイの北はすぐにシャールジャ首長国との境界線となるが、南のアブダビ首長国との境界線は市街からかなり南に位置する。 このため、ドバイでの大型開発はこの地域で行われることが多い。

バール・ドバイの南にはUAEを貫く幹線道路である シェイク・ザーイド・ロードが走っており、道の両側には2018年時点で世界一の 高層ビルであるブルジュ・ハリーファをはじめとする高層ビルが林立している。

市街の南西にはリゾートエリアであるジュメイラ・ビーチ地区が開発され、 高級ホテルブルジュ・アル・アラブや、「パーム・アイランド」や「ザ・ワールド」「ジュメイラ・アイランズ」といった 人工島群が建設されている。さらにその南西にはジェベル・アリー港が建設され、工業地帯となっている。

ドバイは大まかな地区名や目抜き通り名を除き、地番や郵便番号を整備しないまま拡大してきた。このため首長国政府 は2015年、全ての建物に10桁の数字「マカニ」を割り振るプロジェクトを始めた。

インターネットを活用したスマートシティ 構想の一環で、パソコンやスマートフォンから番号を入力すると、電子地図に建物の所在地が表示される。 ドバイ市街の西と南には砂漠地帯が広がる。西端には山岳地帯があり、ハッタなどのオアシスが点在する。

亜熱帯気候にして夏冬の二季。夏季には、気温が50℃近くに達することもあり、雨が全く降らないにも関わらず 、しばしば100%の湿度を観測する など、非常に高温多湿で極めて不快な夏となる。

逆に、年のおおよそ11月から3月にあたる冬季にはしばしば肌寒くもなる。 また、冬季は砂嵐が発生することもある。しかし、冬季の平均気温は20度前後で非常にすごしやすく、観光業においてはハイシーズンとなっている。なお、 ケッペンの気候区分では砂漠気候に相当する。

政治

ドバイは他のアラブ首長国連邦の構成国同様に世襲式の絶対君主制を採っている。現首長は ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームである。

なおドバイにおいて 議会選挙は行われておらず、結党の自由も認められていない。ドバイはUAEの国会である連邦国民評議会(定数40)に8議席 を持っている。

アラブ首長国連邦の副大統領は1971年の連邦結成以来、マクトゥーム家から出ており、半ば慣例化している。 現首長のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームも 現在連邦副大統領の職にある。なお、今日のドバイの繁栄を築いて名君と言われた ラーシド首長は、1990年10月に同地で死去した。

経済

2019年のドバイの国内総生産(GDP)は4,070億ディルハム(約12兆円)で、アラブ首長国連邦内でアブダビに次ぐ 第2位となっている。日本の都道府県と比較した場合、 茨城県や広島県とほぼ同じ経済規模である。GDPにおける石油産業の割合は僅か1%台である。

産業多角化元来の石油埋蔵量の少なさにより石油依存型経済からの脱却を志向せざるを得なかったドバイは、特に1980年代の半ば頃から 経済政策として産業の多角化を積極的に進めた。

国を挙げて中東における金融と流通、および観光の一大拠点となるべくハード、ソフト双方のインフラストラクチャー の充実に力を入れた。

その流れの中で1981年(1985年)に開設に至ったジュベル・アリ・フリーゾーン (JAFZ)は、外資の直接投資の自由 や外国人労働者の雇用の自由を完全に保障する経済特区で、その性質から外国企業や資本の進出を多大に促進した。 その結果、日本やアメリカ、イギリスなど世界各国の大企業がドバイに進出している。

市内や一大リゾートエリアとして開発されたジュメイラ・ビーチ周辺には超高層ビルや高級ホテル、 別荘などが立ち並んでいる他、多くのショッピングモールやテーマパークが建設されているが、2007年後半に起きた アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界経済の低迷により、外国企業からの投資引き上げや 地元企業の資金繰り悪化と、それに伴う多数の建築工事や計画の変更、見直しが行われた。

その後の世界経済の回復に伴い、ドバイも中東経済のハブとしての開発を再加速した。2010年代以降は観光客 や商業、金融だけでなく、ベンチャーを含むハイテク分野の企業・人材の誘致に力を入れている。

空を飛ぶドローンタクシーや3Dプリンターによる大型建築など新しい技術導入の実証実験や規制緩和に積極的である。付加価値税が2018年に導入されたものの 、法人税や所得税、現地住民の雇用義務がなく、外資が進出しやすくしている。

商業や観光、金融といった第三次産業の発展により、GDPに占める第一次産業の占める割合は減り続けた。石油 の割合も2%以下となっている。しかし現在も漁業が盛んに行われている他、砂漠地帯ではアラビアンデザートダイアモンドが採取できる。

また、政府の政策が功を奏し、1980年代には早くも中東における一大流通拠点としての地位を獲得した上に、その後も 世界の主だった金融機関が進出してきたことから、ドバイ は名実ともに中東の金融センターとしての位置を占めることに成功した。

このため「中東のシンガポール」と呼ばれることもある。イギリスのシンクタンクが2017年3月に発表 した調査によると、世界25位の金融センターと評価されており、中東の都市では首位である。

ドバイの証券取引所 であるドバイ金融市場の時価総額の合計は、2015年11月時点で870億ドルであり、日本取引所グループの2%未満の規模である。

リーマン・ショック後、これまで急激な勢いで伸び続けてきたドバイの経済成長にも陰りが生じた。上記のように 2009年11月には、政府が欧米系の金融機関に対して、政府系 不動産開発会社のナキール社とその持株会社のドバイ・ワールド社の債務約590億ドルについて支払い猶予を求めると 発表したため、政府系とみられていたドバイ・ワールド社 の債務を国が肩代わりしなかった事で欧米系の金融機関に政府に対する信用不安の広がりがアジアに波及し、円高を引き起こした。

2010年10月時点、少なくともパームアイランド、ドバイワールドなどの大型事業を含め、多数の計画が需要予測の変動 に応じて見直しとなっている。

観光

世界有数の観光都市に成長しており、2012年にマスターカードが公表した統計によると、世界で8番目に外国人旅行者 が多く訪れる都市であり、中東では随一である。

現在は観光を軸とした一貫した政策のもとで、ジュメイラビーチの人工島に建設された世界最高級の高層ホテルである「ブルジュ・アル・アラブ」などの高級リゾートホテルや 中東地域最大のショッピングセンターの建設、人工衛星から見える唯一の人工島群である「パーム・アイランド」や「ザ・ワールド」「ジュメイラ・アイランズ」「ドバイウォーターフロント」「ジュメイラ・レイク・タワーズ」 「ドバイ・マリタイム・シティ」「ドバイ・メディア・シティ」「レゴランド・ドバイ・リゾート」「ドバイマリーナ」、砂漠の人工スキー場スキー・ドバイ」など各種観光資源の開発 に力を注いでいる。

2018年に完成したドバイフレームも、「額縁の形をした世界最大の建造物」としてドバイの新しい顔となっている。 ドバイ発祥の地であるドバイ・クリーク両岸の旧市街も、インドやパキスタン等からの商人が集う交易の中心地 であると共に、多くの観光客を集める地域である。

ドバイ・クリークの北東岸のディラ地区にはスパイス・スークやゴールド・スークが、南西岸のバール・ドバイ地区にはテキスタイル・スークやアル ・バスタキヤ歴史地区がある。ドバイ・クリークには多数の木造貨物船ダウ船が停泊し、両岸を結ぶ木造の渡船アブラが頻繁に行き交っており、観光名所ともなっている。

ドバイの観光地

上記のように国際的な交易や金融、観光拠点としての発展を目指す戦略の一環として、ドバイ国際空港を中東やその 周辺地域を結ぶハブ空港とすべく航空インフラの充実に力を入れてきた。エミレーツ航空が世界の全大陸(南極大陸を除く)との間を就航しているほか、世界各国から多くの航空会社が 乗り入れている。

その甲斐もあり、近年は中東諸国からだけではなく世界中から観光客が訪れている。野心的なプロジェクトも 進めており、2010年には世界一高い高層ビル「ブルジュ・ハリーファ」が完成している。

また、競馬の国際GI「ドバイワールドカップ」がメイダン競馬場にて開催されている他、モータースポーツやゴルフ、マリンスポーツの 世界的な大会の誘致を積極的に行っている。

2007年10月時点、ドバイには46のショッピングモールがある。2008年10月31日には世界最大規模のショッピングモール「ドバイ・モール」が正式オープン。現在、世界最大の テーマパークである「ドバイランド」が2015年から2018年の開業に向けて建設中である。

ドバイランドにはユニバーサル・スタジオ・ドバイランドやドリームワークス・スタジオ・ テーマパーク、アメリカのアミューズメント・パークの中東初進出となるシックス・フラッグス・ドバイランドも入る。

交通

世界最大の人工港ジェベル・アリーと、国際ハブ空港として機能する24時間空港であるドバイ国際空港を持ち、中東地域 の人と物の流れの中枢、中継貿易都市として繁栄している。

1960年に開港したドバイ国際空港はエミレーツ航空の拠点であり、同社が全ての大陸との間に定期便を就航させている他、 世界各国から多くの航空会社が乗り入れている。2008年に巨費 を投じた最新鋭の第3ターミナルが完成した。

なお、南西部にはアール・マクトゥーム国際空港も完成。将来的には4,500mの平行滑走路6本を 持つ世界最大の空港となる計画である。

ドバイは交通渋滞のひどさで知られる。タクシーに依存した町であったが、近年、公共交通手段の整備が急がれている。

日本との交通

現在、エミレーツ航空がドバイ国際空港と、関西国際空港、成田国際空港、東京国際空港の間に1日1便ずつ直行便を 日本航空とのコードシェアにより運航している。過去には中部国際空港 らの直行便も就航していたが、2009年3月に廃止された。

住民

2016年1月時点では人口は2,440,350人。隣接するシャールジャ(約80万人)と合わせると300万人規模の都市圏人口となる。 1980年の時点でわずか28万人足らずだった総人口は、その後15年間のうちにおよそ2.5倍に膨れ上がり、1995年におよそ70万人、 2007年初頭にはおよそ120万人となっている。

一方、人口の約半数がインフラ整備のために低賃金で働くインドやバングラデシュなどから来た出稼ぎ労働者であるが、 ビザの発行に際してスポンサーとなる雇用主には彼らの宿泊所を提供 することが義務付けられている。

ドバイの住民の多くを占める南アジア人労働者たちは、建設業を主に数多の業種に携わる。 2013年初頭において、住民の実に83%が外国人である。殊に「世界で最も美しいインド人の町」と言われるほどにインド人が多く、 全人口のうち約75%を、インド人を主とする南アジアからの出稼ぎ労働者が占めている。「もはやアラブの都市にあらず」と言われる所以である。

なかでも建設業を主力として、社会のあらゆる職種にインド人の姿を見ることができる。 また、フィリピン人も多く、多くがサービス業や家政婦、看護師業などに従事している。その他、欧米人やロシア人なども多く、 在留邦人は2,603人(2013年)となっている。

言語

国語はアラビア語、官公庁の公文書に使われる公用語もアラビア語である。英語、ヒンディー語、 ウルドゥー語、タガログ語なども多く会話に用いられる。

外国人労働者の多くはアラビア語を解せず、南アジア諸国とフィリピンなどの旧英米植民地からの 労働者が多いことから、英語が共通語として使われるケースが多い 。実際には英語がアラビア語以上に使われており、アラビア語と英語の二言語併記となっている。

宗教

イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦にありながら、非イスラム教徒の外国人が多く住むドバイは、イスラム色の薄い、 宗教的制約の極めて薄い都市である。飲酒、服装、娯楽、 食生活についての制約は少なく、イスラム教で不浄とされる豚肉の料理を出すレストランさえある。

飲酒については、イスラム教の規律は通常これを禁じているが、ドバイでは許可されたホテルやレストランがあり、 警察署の発行する許可証があれば酒類を市中で購入することができる。 国外からの持ち込みも可能。

外国人なら、女性であってもノースリーブに短パン、タンクトップなどといった、欧米と変わらない服装で町中を歩くことが 許されている。首長家の女性が北京オリンピックのテコンドーと 馬術に参加するなど女性のスポーツ参加が認められている。

婚外の性交渉は違法であり、外国人であっても逮捕される。 ドバイワールドカップ等競馬が開催されてはいるが、ギャンブルは禁止されているので馬券の発売はない。しかし、複数の レースの予想をし、成績上位者に賞金・賞品が当たるプレイカードが 無料で配られている。

文化

食文化

野菜と鶏肉をパンと共に煮込むフリードという料理、ラクダのミルクが原料のラクダミルクチョコレートが存在する。 アラブ、ドバイの人々はコーヒーを習慣的に飲む。また、旅人をアラビックコーヒーとデーツでもてなす。 コーヒーポットが家宝になっていることもある。