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フランス

フランス共和国は、西ヨーロッパ、カリブ、太平洋およびインド洋に位置する共和制国家。首都はパリ。 フランス・メトロポリテーヌ(本土)は地中海からイギリス海峡及び北海へ、ライン川から大西洋へと広がる。この他世界各地に海外地域 および領土を有する。

なお、フランス・メトロポリテーヌ周辺は北東がドイツとベルギーとルクセンブルク、 東をスイスとイタリア、南にスペインと国境を接している。

フランスは国際連合安全保障理事会常任理事国であり、G7・G20、欧州評議会、世界貿易機関、経済協力開発機構、北大西洋条約機構、 パリクラブおよびフランコフォニー国際機関における主要なメンバーである。

国際政治においてはこれらの理由から、政治・経済・文化 において強力な影響を及ぼす列強の一角に数えられており、ヨーロッパにおける「ビッグ4」の1つでもある。

核拡散防止条約により核兵器の保有を認められた5つの公式核保有国の1つであり、その他にアメリカ合衆国を除けば世界で唯一の原子力空母 「シャルル・ド・ゴール」や原子力潜水艦を保有しており、強力な軍事力を持っている。

GDPは名目GDP世界第7位かつ購買力平価で世界第10位・ユーロ圏ではドイツに次ぐ第2位の経済力を有する国であり、高い人間開発指数を持つ先進国 として知られる。数多くの世界遺産を抱えており、世界で最も観光客の多い国の1つである。

歴史的にはデカルト、モンテスキュー、ルソー、サルトルといった哲学者やマリ・キュリー、パストゥールといった科学者、モネ、セザンヌ、 ゴーギャン、クールベ、ドラクロワといった芸術家の故国もしくは活躍の舞台であり、また百年戦争やフランス革命、ナポレオン戦争 といった歴史的事象の主要な舞台であった。

フランスの地形のおもな特色は、東から南にかけて山地や山脈という自然の国境があるほかは、ところどころに高原や丘陵がみられるものの 、国土の大半は概して緩やかな丘陵地や平野で可住地に恵まれていることにある

北西部に広がる、フランスでももっとも広い領域を占める比較的平らな地域は、東ヨーロッパから続くヨーロッパ中央平原の西端部にあたる。 緩やかな起伏の平野で、高所でも標高200m程度の土地が広がっており、温暖な気候とあわせて西欧最大の農業国フランスの基礎となっている。

フランスの気候は大陸性、海洋性、地中海性の気候区に分割される。

政治

1958年10月にフランスの憲法が制定され、半大統領制の共和制となった。 直接選挙で選ばれる大統領には、シャルル・ド・ゴールの時から首相の任免権や議会の解散権 など強力な権限が与えられている。これは、立法府である議会より行政権の方が強い体制である。

また、大統領が任命する首相は、大統領にも議会にも責任を負っており、ともに行政権を持つ(半大統領制)。このため 、大統領の所属政党と議会の多数派勢力が異なる場合、大統領自身が所属していない議会多数派の人物を首相に任命することがある。 この状態をコアビタシオンと呼ぶ。

こうした場合、大統領が外交を、首相が内政を担当するのが慣例となっているが、両者が対立 し政権が不安定になることもある。

議会は二院制を採用し、上院にあたる元老院と、下院にあたる国民議会がある。元老院は間接選挙で選出され、任期は6年で3年ごとに 半数を改選される。

国民議会は直接選挙で選出され、投票に際して小選挙区制と二回投票制が定められている。優先権は国民議会にあり、 元老院は諮問機関としての色彩が強い。

歴史ある中央集権と官僚主義はフランスの政治体制を代表してきた。スウェーデンには遠く及ばないが、労働人口に対する公務員の比率 は21.6%に達する。

世界でも屈指の強固さを持つ官僚主義に裏打ちされたその社会構造は、しばしば批判的な意味をこめて「官僚天国」 「役人王国」などと形容される。

国際関係

フランスは国際連合の原加盟国であり、国際連合安全保障理事会常任理事国の一国である。多くの国際機関の加盟国でもあり、G7、 北大西洋条約機構(NATO)、経済協力開発機構(OECD)、世界貿易機関(WTO)、フランコフォニー国際機関がこれに該当する。 また、欧州連合原加盟国かつ指導国でもある。

フランスは2016年8月現在も日本やアメリカと同様に北朝鮮と国交がない。ただしパリには国際連合教育科学文化機関 (UNESCO ユネスコ) 総代表部が存在する。フランスとイギリスは歴史上錯綜した関係を持ってきた

日本とフランスの公式な関係が始まったのは19世紀後半の幕末期以降である。1858年10月9日に、フランスから日本に外交使節団長として派遣 されたジャン・バティスト・ルイ・グロ男爵によって、日本と最初の修好通商条約が当時の日本の幕府があった江戸で調印された。

明治維新後には西園寺公望をはじめとする政治家、大山巌らの軍人、黒田清輝らといった芸術家らが続々とフランスに留学している。1872年(明治5年)から翌年にかけては、岩倉使節団がフランス を訪問しており、当時のパリの様子が『米欧回覧実記』に詳しく記されている。

日本は民法・刑法改正にギュスターヴ・エミール・ボアソナード、 陸軍にフランス陸軍の教官を招聘し、強い影響を受けた。日本とフランスは平和条約を結び、その後の関係は良好である。

日本では、フランスはファッションや美術、料理など、文化的に高い評価を受ける国である。毎年多数の日本人観光客が高級ブランドや美術館巡り、 グルメツアーなどを目的にフランスを訪れている。

また、音楽、美術、料理などを学ぶためにフランスに渡る日本人も多く、2018年時点で在仏日本人は44,000人におよび、これはヨーロッパ圏 ではイギリス、ドイツに次ぐ多さである。

経済面では、1992年から2000年にかけてフランス側が対日輸出促進キャンペーンとして「ル・ジャポン・セ・ポシーブル」を展開したものの 、2000年代の現在まで貿易額は漸増傾向を示すに留まり、2004年時点で貿易額は相互に60億ドル台から80億ドル台で推移している。

日本軍はフランス軍の影響を強く受けている。

軍事

フランスの国防政策は1959年にシャルル・ド・ゴール政権が制定した「国防組織法」によって運営されている。大統領が最高司令官であり、 その指導のもとに内閣委員会が国防政策、将官の任免、総動員令や戒厳の宣布などの意思決定機関として機能する。 フランス革命からの徴兵制を廃止して志願制を採用した。2011年の軍事支出 は625億ドルと、標準的な軍事費を維持している。

経済

パリはアメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界3位と評価された。 フランスは名目GDPで世界第6位および購買力平価で世界第8位の先進国である。家計資産の総計の観点から、フランスは ヨーロッパで最高かつ世界で第4位の経済大国である。同国は世界第2位の排他的経済水域(EEZ)をも有し、その規模は11,035,000 km2に及ぶ。

フランス国民は高い生活水準を享受し、同国は教育、医療、平均寿命、人権、人間開発指数の国際ランキングにおいて上位に位置する。 フランスは世界第4位の世界文化遺産数を有し、世界最多の年間約8,300万人の外国からの観光客を迎え入れている。 デクシアの救済劇は、資本輸出先であるベルギーとで両国政府が大株主も伴い64億ユーロも注入する有様となった。

農業

EU最大の農業国であり「ヨーロッパのパン籠」と言われる。穀物、根菜、畜産などすべての農業部門において世界の上位10位以内の生産高を誇る。 地形が概して平坦なため、国土面積の53.6%が農業用地と比率的には日本の約4.5倍に達し、国土の36%が耕作地で、18%が酪農用地である。 政府は農業を重要輸出産業とし国際競争力の強化を図るほか、農業経営の近代化、若年層の就農促進などの政策を実施している。 フランスの鉄道は作物の流通に不可欠である。

鉱業

鉄鉱石がロレーヌ地域圏で産出される。 有機鉱物資源では、石炭、石油、天然ガスとも産出するが、いずれもエネルギー需要の数%を満たす水準である。たとえば石油の自給率は1.6%にとどまる。 金属資源では、金、銀、その他の地下資源ではカリ塩、硫黄を採掘している。

工業

フランスの工業は食品産業、製材、製紙業、運輸業、機械産業、電気機械、金属、石油化学産業、 自動車産業が中心である。世界一の生産高を誇るワイン、世界第2位のチーズのほか、バター、食肉も5本の指に入り、製糖業も盛んである。 製材、製紙はいずれもヨーロッパ随一である。石油化学工業は燃料製造、合成樹脂(プラスチック)、合成ゴム、タイヤと全部門にわたる。

自動車製造業は世界7位の規模である。自動車の生産は古くから行われており、常に生産台数が世界で10番目に入る自動車大国でもある。 存在し、これらによる造船業も盛んである。

フランスのフラッグ・キャリアは、エールフランスであり、スカイチームに設立時から所属している。 エアバスやマトラ、ダッソーなどの企業が代表するように航空宇宙産業も発達しており、ロシアを除きヨーロッパでは フランスだけが宇宙船発射能力を持つ。

エネルギーでは原子力発電への依存率が世界でもっとも高い。電力のおよそ78%が原子力発電でまかなわれているのに対し、 火力発電は約11%、水力発電は約10%にすぎない。

貿易

フランスは伝統的に西ヨーロッパにおけるもっとも重要な農産品輸出国である。さらに、第二次世界大戦後に工業関連企業 を国有化することによって合理化が進み、EC域内でドイツに次ぐ重要な工業国ともなった。

輸出

輸出を金額ベースで見ると、工業製品が大半を占める。

高失業率

オイルショック以降、フランスは慢性的な高失業率に悩まされている。 就業者を上げるため、2006年3月に26歳以下の若者を2年以内の雇用なら理由なく解雇できるという、青年雇用対策「初期雇用契約」 (CPE)を制定したが、逆に「安易な首切りを横行させる」と若者を怒らせる結果となり、フランス国内の大学でのCPE反対の抗議活動が激化、 若者が暴徒化し警官隊と衝突する事態に陥った。

交通

現在フランスは世界で最も緻密な交通網が整備された国のひとつである。100km²あたり146kmの道路と6.2kmの鉄道が整備されており、 これらは首都でありまた国内最大都市であるパリを中心とした交通網を形成している。

国民

グアドループの市場。フランスの海外県や海外領土には多数の有色人種系の市民が存在する。 フランスは欧州最大の多民族国家であり、西ヨーロッパにある本土では①ケルト人、②ラテン人、③ゲルマン系のフランク人 などの混成民族 であるフランス人が大半を占める。

1919年のパリ講和会議での人種的差別撤廃提案にも賛成するなど、フランス語とフランス文化に敬意を払う人間は他国人であっても 同胞として遇することが求められている。しかし実際には、ドレフュス事件に代表されるように人種差別に基づいた事件も繰り返されており、 あえて宣言しなければならないというのが実情である。依然として人種問題は根深い。アジア人に対する差別も根強い。

伝統的にフランスはスペイン、ポルトガル、東欧諸国などから多くの移民・政治的難民を受け入れている。 低賃金労働に従事する労働者となった移民たちも多かった一方で、科学・学術・芸術などの分野に優れ、 フランスの文化レベルを押し上げるのに貢献した移民たちもいる。近年では、アフリカや中近東からの移民が多い。

社会保障

フランスは高福祉高負担国家であり、GDPにおける社会的支出の割合はOECD中で最大である。医療制度はユニバーサルヘルスケアが 達成されており、大部分は国民健康保険にてカバーされる 。WHOによる2000年の医療制度効率性ランキングにおいてはフランスが第一位となった。 国民識別番号としてINSEEコード(NIR)が採用され、公的医療保険証などに用いられている。

また早くから少子化対策に取り組み、GDPのおよそ2.8%にも相当する巨費を投じ国を挙げて出産・育児を支援する制度をさまざまに取り入れてきた。 代表的なものとしては世帯員が多い家庭ほど住民税や所得税などが低くなる「N分N乗税制」や、公共交通機関の世帯単位での割引制度 、20歳までの育児手当などがある。この結果、1995年に1.65人まで低下した フランスの出生率は2000年には1.89人に、2006年には2.005人にまで回復した。2020年の数値は1.81人となっている。

言語

現行の憲法第二条によると、1992年からフランス語はフランスの唯一の公用語である。

婚姻

同国の国立調査機関によれば、カップルの32%が法律婚、28%がPACS、残り40%がユニオン・リーブル(事実婚) の割合となっている。

宗教

ゴシック建築の教会堂で、フランスの宗教建築を代表するサント・シャペル 宗教面では、国民の約7割がカトリックと言われている。

フランスの憲法にも「ライシテ」および信教の自由は明記されている。 ただし安楽死など道徳に関わる分野おいては、カトリックを始めとした宗教保守派の影響が大きい。

教育

2歳から5歳までの就学前教育ののち、6歳から16歳までの10年間が無償の初等教育と前期中等教育期間となり、6歳から11歳までの5年間が エコール・プリメール(小学校)、その後4年間がコレージュ(中学校)となる。前期中等教育の後3年間のリセ(高等学校) による後期中等教育を経て高等教育への道が開ける。

2003年の推計によると、15歳以上の国民の識字率は99% である。 コミュニケーションを重視した国語教育が、小学校での最重要の教育目標になってもいる。しかし、フランスの教育制度が 民衆に等しく手厚いことを必ずしも意味しない。

リセ卒業時に行われるバカロレアに合格すれば任意の総合大学・単科大学へ入学できる。ただし、グランゼコールを含む一部のエリート大学は この限りでない。代表的な高等教育機関としてはパリ大学(1211年)、モンペリエ大学(1289年)、エクス=マルセイユ大学(1609年)、ストラスブール大学(1631年)、 リヨン大学(1809年)、パリ・カトリック大学、エコール・ノルマル、エコール・ポリテクニーク、パリ国立高等鉱業学校、 エコール・サントラルなどが挙げられる。

フランスの公立学校では、10人に1人がいじめの被害にあっているとされ、いじめが大きな社会問題となっている。 しかしフランスは、ほかのヨーロッパ諸国より、いじめ対策が遅れているとされる。

幼児教育分野においてステレオタイプな中国人像の歌が歌われていたことや、教員も差別している意識が低いことが アジア系への差別を助長していると指摘されている。

治安

フランスの治安は、2015年に首都パリで発生した同時多発テロの影響からテロ対策が強化された状態にあり、緊張状態が続いている。 現在の同国における犯罪被害は一般犯罪に絡むものが多く、空き巣や車上荒らしをはじめ置き引き、スリ、ひったくりなどの窃盗、強盗、暴行、 クレジットカードや現金引出しに関する金銭絡みの犯罪被害が後を絶たない。

これらの被害を受けているのは外国人観光客であり、一部には日本人観光客からの被害報告も寄せられている。近年では偽警察官等による詐欺事件も発生していてその被害報告も増えて来ている。

文化

フランス文学は、そのほんの一部をピックアップしただけでも、たとえば13世紀ころから宮廷風恋愛のテーマとしたアレゴリー詩『薔薇物語』 、16世紀にはモラリストのモンテーニュによる哲学的な自伝『随想録』、17世紀にはラシーヌやモリエールの演劇作品、18世紀には啓蒙思想家の ヴォルテール、ルソー、ディドロなどによる諸作品、19世紀にはロマン主義のスタンダール、バルザック、デュマ、ヴィクトル・ユーゴー 、20世紀には実存主義のカミュやサルトル、人間心理を極めたプルースト、はたまた世界大戦下で「愛の意味」や「人生の意味」を語った サン=テグジュペリ ...といった具合で、ここでは挙げきれないほどに豊穣であり、しかも思想的にも深みがあり、フランス文学は世界各国 の文学の中でもトップレベルだと評価されており、フランス文学の奥深さは結果としてフランスにおける音楽や絵画の作家らにも影響を与え、 それらの作品に深みを与えるのに貢献している。

またフランスは音楽、特にクラシック音楽も盛んである。特に19世紀末20世紀にかけての「フランス6人組」やフォーレ、ドビュッシー、 ラヴェルらはフランス音楽を頂点にまで押し上げた。またフランスは、ポーランド人のショパン、ドイツ人のグルック、オッフェンバック、 ジャコモ・マイアベーアがパリを拠点とするなど、多くの外国の才能が活躍する場を提供した。

フランスの絵画は、数世紀の間欧州世界をリードする地位にあると言われており、たとえば19世紀には印象派、象徴派、ポスト印象派、 ジャポニスムが隆盛を迎え、エドゥアール・マネ、クロード・モネ、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャンらが活躍し、 20世紀初頭にはフォーヴィスム(野獣派)キュビスム、アール・ヌーヴォー、アール・デコが隆盛を迎え、ジョルジュ・ブラックや アンリ・マティスらが活躍し、現在も多くの諸外国の芸術家やクリエイターを引きつけ続けている。

食文化

フランスでは「パン、フロマージュ(=チーズ)、ヴァン(=ワイン)」といった フランス人にとって日々の最も基本的な食品 とみなされている3食品があり、これらは基本的な食材のみを用いてシンプルな加工でできているにもかかわらずそれだけでもすでに 相当な美味であり、食べる人々に幸福をもたらしてくれる組み合わせである 。

食文化の面では、王制時代の宮廷文化と豊かな農産物とを背景に発展したフランス料理が有名である(なお、フランスはヨーロッパ でも最上位に位置する農業国である)。

前菜やスープ類から始まってメイン料理を経てデセール(デザート)へと進むコース料理が発達し、 テーブルマナーも洗練されたものとなった。宮廷文化のおかげで、貴婦人らや甘いもの好きの王などを満足させるためにケーキなどの菓子文化も発達した。

そして、上流階級のフランス料理のほかにも、ブルターニュ地方のそば粉を 用いたクレープガレットのように、地方ごとにさまざまな特色を持つ郷土料理が存在している。

哲学

中世において神学者のピエール・アベラールは唯名論を唱え、スコラ学の基礎を築いた。のちにスコラ学はシチリア王国出身のトマス・アクィナスの 『神学大全』によって大成された。一方正統カトリック信仰とは異なる立場で南フランスでは一時グノーシス主義の影響を受けたカタリ派が勢力 を伸ばしたが、アルビジョワ十字軍によるフランス王権の拡張やカトリックによる弾圧によってカタリ派は15世紀までに滅んだ。

ルネサンス期にはミシェル・ド・モンテーニュが活躍し、『エセー』を著してその中でアメリカ大陸やアフリカの住民を擁護した。しかし、 モンテーニュの非西欧世界への視線は非西欧を「文明」として捉えることはせず、のちのルソーに先んじて「高貴な野蛮人」として扱うに留まった。

宗教改革や対抗宗教改革後の17世紀にはジャンセニスムやガリカニスムが隆盛を迎え、ブレーズ・パスカル、ジャック=ベニーニュ・ボシュエらが活躍し、 それぞれの立場からカトリック信仰を擁護した。また、『方法序説』を著したルネ・デカルトによって近代哲学が成立した。

第二次世界大戦後には実存主義哲学が隆盛を迎え、ジャン=ポール・サルトルやマルティニーク出身のフランツ・ファノンは反帝国主義 の立場からアルジェリア戦争に反対するとともに、アルゼンチンの革命思想家チェ・ゲバラのゲバラ主義や毛沢東の毛沢東主義 とともに植民地や第三世界におけるマルクス主義による革命闘争の理論的支柱となった。

実存主義者のシモーヌ・ド・ボーヴォワール はフェミニズム運動を牽引した。1950年代から1960年代のフランスでは、知識人を中心に毛沢東主義が流行した。

美術

フランスは芸術の国として広くその名を知られており、国内、海外を問わず多くの芸術家がフランスで創作活動を行った。 ファン・ゴッホやパブロ・ピカソ、ル・コルビュジエなどはフランスで創作活動を行った芸術家達のうちのごく一部である。

映画

フランスにおける芸術の中でも近年とりわけ重要視される文化は映画である。フランスで映画は、第七芸術と呼ばれるほど、 深く尊敬を集め親しみある存在である。

映画の歴史は1895年12月28日のリュミエール兄弟の上映によって始まり、20世紀初頭には文芸色の強い無声映画が多数作られた。 毎年5月には南仏の都市カンヌにおいてカンヌ映画祭が開催され、世界中から優れた映画関係者が集まり華やかで盛大な催しが行なわれる。

建築

フランスの建築はローマ帝国時代の流れを汲むものが中心となって構成された。同国の建築における技法はこれまで同国植民地をはじめ、 数々の国へ広い範囲で影響を及ぼしており、フランス国外で同国式建築物を元に設けられた建物が幾つか残存している。

世界遺産

フランス国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が35件、自然遺産が3件存在する。さらにスペインに またがって1件の複合遺産が登録されている。

スポーツ

フランスの3大人気スポーツはサッカー、自転車競技、ラグビーである。さらにペタンクは国民的なスポーツであり、あらゆる年齢層で年中 よく親しまれている。フランスでは各所に「ペタンク場」が作られている。

その他にもモータースポーツや、海岸地域ではセーリングなどのヨット競技や 他にテニス、競馬、武道(柔道、剣道、合気道)、ウィンタースポーツ、スカイスポーツ、ウォータースポーツ、サッカー、自動車ロードレース、 ラグビー、モータースポーツ、バスケットボール。