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香港
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香港

中華人民共和国香港特別行政区通称、香港は、中華人民共和国の南部にある特別行政区である。同じ特別行政区でポルトガルの 植民地であった澳門は南西に70km離れている。

東アジア域内から多くの観光客をひきつけ、150年以上にわたってイギリス植民地 であったことで世界に知られている。

1,104 km2 の面積に700万人を超す人口を有する世界有数の人口密集地域である。広大なスカイライン と天然の深い港湾を抱える自由貿易地域であり、アジア四小龍の内の1地域。2016年の「中期人口統計」によると、 香港の人口は、92%が華人、8%はその他の民族である。

香港は東京、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、上海と並ぶ世界都市の一つであり、世界的に重要な 国際金融センターに格付けされ、低税率および自由貿易を特徴とする重要な資本サービス経済を有し、 通貨の香港ドルは世界第8位の取引高を有する。

香港は世界有数の1人当たりの所得を有するが、先進経済諸国有数の所得格差もまた存在する。スペースの不足により 高密度な建造物の需要が生じ、現代建築および世界で最も垂直な都市の中心へと都市は開発された。高密度な空間は 高度に発達した交通網ももたらし、公共交通機関の利用率は90%を超え、世界第1位である。

香港はさまざまな側面、例えば、経済的自由並びに金融および経済的競争力において多数の高い国際ランキングを有する。人間開発指数は 全面的に高く順位付けされ、知能指数は世界で最も高い地域にもなっている。

隣接する中国本土からのPM2.5による大気汚染とスモッグは香港市民の健康面への影響は懸念されるが、香港市民は男女ともに平均寿命で 世界一になるなど非常に長寿である。

香港は複数政党制であるものの、立法会の90議席のうち70議席を少数の有権者が支配し、先進経済諸国の中では 政治的権利において最下点で欠陥民主主義に分類される。

香港は、香港島、九龍半島、新界および周囲に浮かぶ263余の島を含む。面積は東京23区の約2倍、沖縄本島や札幌市 と同程度に当たる。

ランタオ島(大嶼山)は香港島の2倍の面積を有する香港最大の島であり香港国際空港の空港島が隣接している。 2005年9月には島内にディズニーランドが開園した。

香港の地形は山地が全体に広がり、香港全土の約60%、約650平方キロメートルを占める。最高標高は958メートル の大帽山である。中国本土との境界地域に広がる元朗平原を除き平地は少ない。元朗平原付近の海岸部には湿原が広がる。

温帯夏雨気候に属し、秋・冬は温暖で乾燥しており、春・夏は海からの 季節風と熱帯低気圧の影響で高温湿潤という気候である。

秋はしばしば台風に襲われ、スターフェリーやマカオへ向かう水中翼船などの船舶や航空便、トラム路線が運行停止に なることもある。台風の警報が発令されると各種イベントが中止となるだけでなく、学校や企業、官公庁も休業となる。

政治

1912年、中環に設立された花崗岩造りで新古典主義建築の終審法院大楼。最高法院として建てられ、1985年から2011年は立法局・ 立法会議事堂として使われ、2015年以降は香港終審法院となった。

一国二制度

香港の政治の特徴は香港返還後に施行された一国二制度にある。この制度に基づき、香港は社会主義国である 中華人民共和国の中で2047年まで資本主義システムが継続して採用されることになっている。政治的には、植民地時代の行政、 官僚主導の政治体制から、民主化・政党政治への移行が期待されたものの、中華人民共和国からの度重なる介入により民主化の 後退が懸念される事態に直面している。

1997年に香港は香港特別行政区として改編され特別行政区政府が即日成立した。香港特別行政区は中華人民共和国において省や 直轄市と同等の地方行政区とされる。

しかし中華人民共和国憲法第31条および香港特別行政区基本法に依拠し、 返還後50年間は一定の自治権の付与と本土と異なる行政、法律、経済制度の維持が認められている。

そのため、香港は「中国香港」の名称を用い、中華人民共和国とは別枠で経済社会分野における国際組織や 会議に参加することができる。

しかし香港は「港人治港」として「高度な自治権」を享受しているが、外交権と軍事権以外の「完全な自治権」が 認められているわけではない。

首長である行政長官は職能代表制として職域組織や業界団体の代表による間接、制限選挙で選出されることになっており、 その任命は中華人民共和国国務院が行う。香港の立法機関である立法会の議員は、半数が直接、 普通選挙によって選出されるが、残り半数は各種職能団体を通じた選挙によって選出される。

現在、基本法によって香港では集会の自由や結社の自由が認められているため、中国本土とは異なり自由な政党結成が可能であり 、一定程度の政党政治が実現していた。

香港の政党は民主派とに大別され、立法会議員全員の普通選挙化について、民主派は2016年からの実施を、 親中派は2024年からの実施をそれぞれ主張していた。しかし、民主派は徹底的に弾圧され、現在は、愛国者検査があり、共産党を礼賛する 人間以外は立候補すらできない。

司法

中華人民共和国本土とは異なり、「香港特別行政区基本法」に基づき、英米法体系が施行されている。基本法の規定により、 本土の法律は「別段の定め」がない限り香港では施行されない。基本法の解釈問題以外の法体系は イギリス領時代と全く同一である。従って死刑制度も存在しない。独自の法執行機関も保有している。

返還によりイギリス領ではなくなったためにロンドンに枢密院を求めることはできなくなった。そのために1997年7月の返還と同時に裁判も 原則として、香港特区内で完結する必要性が生じた。そのため、返還後、最高裁判所に相当する終審法院が設置された。この時点で新たに 設置の終審法院の判事のために5人以上のベテラン裁判官がイギリスから招聘された。

国際関係

中国の一部である香港に外交権はないが、基本法の規定により香港特別行政区は経済社会分野の条約の締結、国際会議や国際機構への 参加が認められている。対外実務に関しては中央政府の出先である外交部駐香港特派員公署が管轄している。 香港人が中国本土へ入境する際には、パスポートや香港身分証の代わりに「港澳居民来往内地通行証(回郷証)」が必要とされる。

出入境管理は中国大陸とは別個に実施されており、査証も異なる。ただし、先述の通り経済分野以外の在外駐在機関がないため、 申請は各地にある中国大使館が窓口となっている。

1997年の香港返還以来、中国本土の大幅な経済成長により民間交流は活発化している。例えば中国本土から香港の大学に入学し 香港で就職する内地人が4割、香港から中国本土の大学に入学し就職する香港人が6割という現象が起きている。

広東省の曁南大学で学ぶ香港人学生はこれまで80%の卒業生が香港での就職を希望したが、2009年になると50%が本土での就職を 希望している。香港男性と大陸女性の婚姻件数は1996年の2215件から2006年の1万8000件となり、香港女性と大陸男性の婚姻件数 も1996年の269件から2006年の3400件と大幅に増加している。

購買力が高い香港ではメイドを雇用する家庭が多い。 一方大陸から香港への観光客は飛躍的に増加し最大の観光客となっている。特に香港との経済格差が小さい深圳では 非戸籍者へのビザ取得規制が大幅に緩和され、リピーターが増加している。

経済

国際通貨基金の統計によると、2015年のGDPは3092億米ドルである。2015年の一人当たりのGDPは4万2294米ドルであり、 世界的にも上位に位置する。2016年の一人当たり国民総所得(GNI)は4万3240ドルでドイツに次ぐ世界第16位となっている。 アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界6位の都市と評価された。

富裕人口も非常に多く、金融資産100万ドル以上を持つ富裕世帯は約21万世帯であり、フランスやインドを凌いでいる。 およそ11世帯に1世帯が金融資産100万ドル以上を保有しており、世界有数の密度を誇る。個人資産10億ドル以上を保有する 大富豪は2016年時点で68人であり、ニューヨークに次ぎ、世界で2番目に多い都市である。

25年連続で「世界で最も自由な経済体」に選出されているように、経済形態は規制が少なく低税率な自由経済を特徴とする。 食料や日用品などの対外依存度が高い。

1970年代からは、香港政庁が新界における住宅団地開発や交通インフラ整備などに着手、 香港経済は急速な発展を遂げる。

1997年の返還後は中国本土への経済的依存は強まり、2003年には中国本土・香港経済連携緊密化取決めが中国本土と 香港の間で調印され、その後も補充協議が実施・締結されている。広東省のイニシアティブによる汎珠江デルタ協力 にも参加している。香港は、世界最大級の都市圏を目指す粤港澳大湾区構想の一部でもある。

イギリス時代から完備された法体系や税制上の優遇措置、高い教育水準を有し英語が普及していることから、賃貸物件賃料が 世界最高水準であるにもかかわらず、アジア市場の本社機能を香港に設置する欧米企業が多く存在する。

香港のGDPの80%をサービス産業が占める。観光産業がGDPの約5%を占めるほか、古くから映画産業が盛んである。香港経済界 の代表的人物として長江集団を率いる李嘉誠が挙げられる。 地価が高いこともあり、香港はシンガポールと同じく物価高の傾向があり、商品や為替変動によっては東京の消費者物価を上回ることがある。

電力や通信などの社会インフラ企業をはじめ建設や運輸、金融や流通、サービス業や報道機関まで、さまざまな業種の大企業がそろっており 、東南アジアや中華人民共和国のみならず、日本やイギリス、アメリカなどへ進出している企業も多い。

日系企業の進出が盛んであり、2018年時点で1393社の日系企業が、香港に拠点をおいている。これは、香港に進出している外資系企業の中で アメリカなどの欧米企業を抑えてトップの数である。

2021年3月に発表された金融センターランキングにおいて、世界4位と評価された。アジアでは上海に次ぐ2位である。 2016年の外国為替市場の1日当たりの取引額は4370億ドルであり、日本を追い抜き、イギリス、アメリカ、シンガポールに次ぐ4位に浮上した。

主要な証券取引所として、1891年に開設された香港証券取引所があり、 東京証券取引所やシンガポール証券取引所と並び、アジアを代表する証券取引所となっている。市場の動きを表す指数として 、代表50銘柄を対象として時価総額加重平均で算出した「ハンセン指数(恒生指數、Hang Seng Index)」がある。

国民

人口

2016年の中期人口統計によると、香港の人口は733万6585人、2011年の人口調査以降の年平均人口増加率は0.7%であった。 香港は世界で最も人口密度が高い地域の一つであり、1平方キロメートル当たりの人口密度は6540人(2010年)である。 香港の出生率は1000人あたり12.5人(2010年)で、世界でも低水準にある。

香港島北部の住宅地と九龍半島に人口が集中している。両者を合わせて127.75平方キロメートルと 香港全体の面積の12%弱の地域に、香港総人口の約48%に当たる約338万人が居住している。 九龍地区の1平方キロメートル当たりの人口密度は4万4917人、同じく香港島北部は1万5726人である。

同地域は「海外からの移住者が仕事探しを行える環境」として比較的恵まれていることが特徴ともなっており、 労働移住者の割合は24%(世界7位)という高めなものとなっている。 返還後の人口増加の主な原因は本土から移住してきた人である。

宗教

仏教・道教、ついでキリスト教徒が多い。 道教に根ざした思想や風習が広く市民の間に浸透している。関帝や天后など道教の神を祀った寺院(道観)が、 中心部・郊外を問わず、各所に建てられている。

近代的なビルの一角やオフィス、店舗の片隅に関帝が祀られていたり、 路傍などに土地神を祀る小さな祠がしつらえられていることも多く、そこには多くの場合、線香や供物が絶やさず供えられている。 イギリスによる長年の統治の影響により、キリスト教も比較的広く信仰されている。

観光

世界有数の観光都市であり、イギリスの市場調査会社ユーロモニターが公表した統計によると、 外国人旅行者の来訪数が世界で最も多い都市であり、2012年には約2,380万人が訪れた。

観光産業が経済的に大きな位置を占めるということもあり、香港政府観光局や、フラッグ・キャリアのキャセイパシフィック航空 を中心に海外での宣伝、観光客の誘致活動が大々的に行われており、現在、観光親善大使を香港出身の映画俳優であるジャッキー・チェン が務めている。

香港は世界三大夜景の一つである。 郊外や島嶼部では昔ながらの風景や自然が多く残されており、ハイキングなどを楽しむことができる。2005年9月に香港の新たな名所として ランタオ島に香港ディズニーランドがオープンした。

1960年代から映画産業が盛んであったこともあり、現在も香港映画の多くにこれらの観光名所が登場するほか、日本やアメリカの作品に おいてもこれらの観光名所が登場することも多く、観光客誘致に一役買っている。 近い上に観光資源が豊富なことから、1970年代の海外旅行ブーム以来、日本人の間で人気の旅行先としての地位を保っている。

通信の自由

香港では郵便、電話、インターネットなど地球上で使用可能な通信手段は概ね全て享受でき、サービス品質も世界中で最も高い部類に入る。 ただし電報は利用者が減りサービスが終了した。

電話は多数の通信運営会社が設立され、各社の自由な競争の結果、消費者は安価で良質なサービスが受けられるようになっている。 金盾のある中国大陸とは異なり、通信の自由は保障されていた。

香港での郵便事業は、公共企業体香港郵政が行っており、これはイギリス統治時代から引き継がれたものである。1997年 の中華人民共和国への返還後も、中国郵政とは切り離して運営されている。

ただし返還にあたっては、香港郵政のコーポレートアイデンティティ が変更されるなどの変化が見られた。現在、香港にある郵便ポストの色は深緑であり、これはコーポレートカラーにもなっている。 香港は「中国香港」名義で万国郵便連合に加盟している。

固定電話同士の市内間通話料金は、基本的に無料である。 国際電話は、香港ではその運営会社が数十社あるといわれており、料金からサービス品質まで、 消費者にとってはさまざまな選択が可能となっている。

市内には公衆電話が多数設置されている。中にはクレジット機能を持つIDカードが使用できたり、 公衆電話端末の液晶ディスプレイからインターネットを閲覧できたりする

現在香港では、多数の携帯電話運営会社が乱立している状態にあり、その中で競合が激化している。 香港の携帯電話普及率は概ね人口比の8割から9割で、世界で最も高い水準 にある。

香港では、月ぎめによる一般的な契約形態に加えて、プリペイド式携帯電話のような前払い料金制での契約も多い。 欧米諸国と同様に着信にも課金される。

日本国内で契約された携帯電話端末には、香港で使用可能なローミングサービスが提供されているものがある。 香港の携帯電話はSIMフリーのものが多い。

香港でのインターネット接続は、普及率の高いブロードバンドインターネット接続が主流である。光ファイバー接続も普及してきている。 香港のインターネット普及率は、概ね9割程度と高水準である。数多くのインターネットサービスプロバイダが事業を展開している。

「一国二制度」の方針により、特別行政区として高度な自治権を有する香港では、インターネット上の言論および表現に対して、 中華人民共和国政府によるいかなる規制・統制・監視も行われないこととなっており、現在はその方針が遵守されている。 ただし香港の捜査当局が犯罪捜査のため盗聴を行うことは認められている。香港でしか見ることができないWebサイトなどが存在する。

言論の自由の喪失

香港基本法は言論および報道の自由や通信の秘密を保障していることになっている。 かつては、言論および報道の自由が極度に制限されている中国本土と異なり、香港基本法 の存在のためにこれらの規定は遵守されていた。

香港国家安全維持法制定以降は、当局によるメディアへの締め付けが本格化しており、 蘋果日報の廃刊や記事の大量削除などの自主規制が増えており、香港から言論の自由が失われた。

言語

香港が中華人民共和国に返還、移譲された後は、香港特別行政区基本法第9条により、 香港の行政・立法・司法の場において用いることができる公用語は「中文」と「英文」とされる。

人名

かつてイギリスを宗主国としていたことから、香港には本名とは別に英語名を持つ者が多く存在する。 香港人の名乗る英語名のほとんどは、役所への届け出を経て名付ける正式な名前では無く通称のようなものである。

教育

学年度は9月に開始され7月までの2学期制で、1学期目は9月から1月で、2学期目は2月から7月までとなっている。

幼稚園

2006年、香港政府は幼稚園児を持つ家庭への「学券」の配布を発表した。当初は、 非営利の幼稚園に限定するとしていたが、営利の幼稚園や子供をそこに預けている人々からの反発を受け、 政府は2007年9月以前に限って時限適用することを発表した。

初中等教育

イギリスの制度に準じ、初等教育6年間、中等教育6年間となっている。義務教育は、初等教育と中等教育の合計12年間で、 その間の授業料は無料となっている。2009年以降初中等教育は基本無料となっている。 英語、中国語、数学と通識教育は後期中等教育の必修の科目。

高等教育

政府認可を受けた法定大学(公立)が8校ある。1911年に創立された香港初の総合大学であり、香港で最も評価が高くアジアでも 有数の大学である香港大学や、1963年に3学院の合併により設立された香港中文大学が国際的に著名である。

文化

香港映画産業がイギリスの植民地時代から盛んであり、すでに映画制作事業から撤退したが、ショウ・ブラザーズやゴールデン・ ハーベスト(嘉禾)などの大手映画制作会社の本拠地があるなど、広東語圏における映画産業の一大拠点として君臨しているだけでなく、 日本や台湾と並びアジアの映画産業における中心の一つとなっている。

ファッション

東京と並ぶアジアにおけるファッションの発信地として君臨している。上海灘、ジョルダーノ、ジョイスなどの有名ブランドや セレクトショップのほか、アラン・チャンやジョアンナ・ホーなどの世界的に著名なデザイナーやクリエイターを多数輩出している。

美術

九龍の尖沙咀にある香港芸術館や、新界の沙田にある香港文化博物館 などの美術館や博物館では、 新旧の作家の作品を鑑賞することができる。香港の各地にも個人や法人の経営などによるギャラリーが点在しており、 湾仔の香港芸術中心 では最近の作家を中心とした現代美術作品の展示が行われている。

サブカルチャー

香港のサブカルチャーは貿易都市として東西の文化が入り交じりながらも、香港の生活や歴史を反映した 独自のコンテンツも多く、多彩な一面を見せている。

現在の香港では特に日本の文化からの影響は大きく、人気がある。これはもともと香港で放送されているテレビ番組などで、 日本のアニメーションやドラマなどのコンテンツが数多く提供されていることが考えられ、 特に若年層の生活様式やファッションなどにも多大な影響を与えている。

スポーツ

オリンピックには本土のチームとは別に中華香港の名義で大会に出場している。

香港におけるサッカーの歴史は非常に古く、1908年にアジア最古のプロサッカーリーグである香港甲組足球聯賽が創設された。南華足球隊が通算41度の リーグ優勝を飾っている。

さらに2010年には香港政府により「鳳凰計画」が発布されプレミアリーグ構想が本格化し、2014年にはリーグ改編により「 香港プレミアリーグ」がスタートした。初代の優勝チームは傑志となり、その後2018年にはディエゴ・フォルランを獲得したり、AFCチャンピオンズリーグ に初めて参加したりするなどリーグを代表するクラブとして飛躍している。他のスポーツは競馬が盛んである。

食文化

香港では外食産業が発展しており、世界各地の料理を出すレストランが庶民向けの安価な食事を出す店から世界的に名を知られる 高級レストランまで、さまざまなものが存在する。

料理

広東、潮州、四川、上海、北京、台湾、マカオ、客家など、各地方の料理を出すレストランが香港中にある。このうち約8割が広東料理の レストラン(酒楼)である。このほか海の幸を専門に取り扱う海鮮料理店が西貢などに多数存在し、日本人にも人気がある。

ラーメンや寿司などの日本食のレストランも人気がある。その他の外国料理店が一通りある。 日清食品の出前一丁は香港ではトップシェアを誇る。香港独自のファーストフード店があり。軽食を出している。

菓子

日本の菓子の人気も高い。コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは「ポッキー」や「コアラのマーチ」、 「かっぱえびせん」などの日本直輸入や現地生産の日本ブランドの菓子を多く見かける。

建築

香港では、特に中心部の市街である香港島北部において、山がちで狭い地勢からヴィクトリア湾沿いに超高層建築が林立している。 加えて香港島の向かい、ヴィクトリア湾を挟んだ九龍半島側にも超高層建築群ができつつある。

これは九龍市街の埋め立てが急速に進んだこと、 そして九龍湾地区にあった啓徳空港が1998年に廃港となり、同空港への航路であった九龍の建設規制が大幅に緩和されたことによる。

香港における超高層建築の集積率はアメリカ合衆国のニューヨーク市マンハッタン地区を抜き、現在は世界で最も多い。 ビル建設時に用いる作業員の足場として、ほとんどの建設現場で大量の竹材が使用される。

これは香港に隣接する広東省などで、丈夫で安価な竹が大量に入手できることによる。この竹材の足場を用いて高層ビルを建設するという方法は中華圏で見られ、 これら地域に特有の光景である。

住居

伝統的な村落の形式は、外部の者の攻撃や盗難を防げる「囲」(ワイ、圍)と呼ばれる城壁の中に切妻の家を立てるのが普通であった。 この形式は、現在も新界の客家集落に一部残されている。

現在では見掛ける機会はほとんどなくなったが、香港島南部の香港仔や 九龍の深水埗、新界の西貢などでは、古くから蛋民などと呼ばれる水上生活を営むものも見られた。

香港の主な超高層住宅

美しい風景と生活感あふれる風景が隣り合わせにある香港を、地元で製作された映画だけでなく、ヨーロッパや日本、 アメリカで製作された多くの映画作品も主要な舞台とし、または劇中の一場面の舞台として描いている。