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リヨン

リヨン (Lyon) は、フランスの南東部に位置する都市で、 オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の首府、メトロポール・ド・リヨンの県庁所在地である。

リヨン市の人口は51万人程だが、市街地は郊外にも広がっているため、通常は周辺地域を含めた人口232万人が 実質的な人口として引用される。都市圏としてはフランス第二の規模を持つ。

ローマ帝国のガリア属州の植民市ルグドゥヌムとして古代から栄えた物資の集散地であり、中世には市の立つ町 としてヨーロッパでも有数の交易地として栄えた。また、絹織物の産地としても知られる。旧市街はユネスコの世界遺産に登録 されている。

古くから金融業が盛んで、多くのフランスの銀行の本店が置かれる。永井荷風が横浜正金銀行の社員として滞在した こともある。すでに中世からヨーロッパ各地の手形交換所として機能していた。

1989年以来、国際刑事警察機構の本部が置かれている。 1996年にG8サミットの開催地となった。

フルヴィエールの丘とサン・ジャン大教会パリの南東470㎞に位置している。 北東から流れ込むローヌ川と、北から流れ込むソーヌ川がリヨンの南部で合流する。

ソーヌ川の西側は石畳の街並みの残る旧市街で、リヨンの象徴サン・ジャン大教会の建つフルヴィエールの丘がある。 ローヌ川の東側はクレディリヨネタワーを筆頭に近代的な建物が並ぶ地域である。そのさらに東には、新興の 住宅地域が広がっている。

リヨンは西岸海洋性気候と温暖湿潤気候との境界にある。内陸部にあるため フランスの他都市より冬の気温が低いが、全体として寒くはなく、1月の平均気温は3.2℃である。 夏は非常に温暖で、7月の平均気温は21.3℃である。降水量は年間通じて十分な量が降るが、冬季が最も乾燥する。

政治

行政

リヨンは、行政権を持つ市長、立法権を持つコミューン議会、そして普通選挙で選ばれた任期6年の議員たち によって行政が行われる。コミューン内の区ごとの選挙結果名簿の1/3が区の評議員となるため、 コミューン議会には73人の評議員がいることになる。

リヨン市長は議会から選出され、議決を実施する責任者であり、コミューン最高の行政執行者として警察権 を保持するなど、重要な独自のスキルを要する。市長はコミューン議会に要請することで、 1人以上最高21人までのアシスタントを持つことができる。リヨンの議会は年10回開催され、そのつど市長 が議長を務めるが、不在時には市長の代理人が務めることになっている。

国際関係

1855年にスペインで発生した蚕の病気がヨーロッパ全土に広まり、リヨンの絹織物産業に大打撃を与え、失業者 が増大した際、日本の蚕が病いに強いこと、日本でも上質の絹が生産されていることが伝えられ、 リヨンから横浜へ生糸と蚕を買い付けに来る人が殺到した。そのため生糸価格は暴騰、粗悪品が出回り、 日本の生糸の評判が落ちた。

需要拡大のため明治政府はリヨン近郊出身のフランス人技術者ポール・ブリューナを招き、1872年に富岡製糸場が造られた。 作家の遠藤周作は、日本人の海外留学生が稀少だった1950年から1953年にかけてリヨン大学に学び、のちの作品 でもしばしばこの地を登場させている。

人口

16世紀中の人口推移は、1557年には3万6千 - 5万だったが、64年のペスト流行の影響によって、民衆の3分の2 の生命が奪われ、97年には2万人に減る。

交通

鉄道

フランス国鉄のTGVが、最初に開通した街の一つであり、1981年にパリとリヨンとを結び開業した。 TGVはリヨン市内ではペラーシュ駅、パールデュー駅 の2つの駅に停車する。

航空

郊外にリヨン・サン=テグジュペリ国際空港(LYS)がある。この空港にもフランス国鉄の鉄道駅があり、 TGVが停車する。市内中心部とはトラムで接続されている。 この空港はかつて、リヨン・サトラス空港と呼ばれていたが、2000年にリヨン生まれの サン=テグジュペリ生誕100年を記念して改名された。

バス

一部の路線は電化されており、トロリーポール(2本)を載せたトロリーバスが運行されている。現在の車両は走行用 バッテリーまたは補助エンジンを搭載したハイブリッドカーで、車庫への帰路等では、架線がない場所を走ることがある。 また、主要な路線の中には、夜中まで運転しているものもある。

ケーブルカー

フルヴィエールの丘へ登るケーブルカーで、フルヴィエール・ノートルダム大聖堂への路線と、 ローマ劇場への2路線がある。

文化

イベント

毎年夏の夜、フルヴィエールの丘にあるローマ劇場で、「フルヴィエールの夜」というイベントが行われる。 連日のように、著名なアーティストのコンサートや演劇が催される。

毎年12月8日から11日にかけて「光の祭典」 が行われる。これは、ペストがアルプス以北の欧州で 1348年から1353年に流行した際、リヨンのひとびとがフルヴィエールの丘にあるノートルダム聖堂のマリア像に祈りを捧げたところ、 流行が治まったことに由来するという。

この日の夜はリヨン市内の家々の窓際はろうそくの 灯りで彩られ、建物や道路はイルミネーションで飾られる。

食文化

生産者が朝市に直接やって来て出店したり、市内の食料品店に常連として出品・販売したりする範囲をその都市の 食文化経済圏と呼ぶことにすれば、ブレス(Bresse)の鶏肉、ナンテュアのエクルビス等、リヨン食文化経済圏 は世界に名を知られる美味な農作物でも知られている 。秋の狩猟期にはジビエも豊富で、朝市で家庭の主婦があれこれ品定めする姿が目に付く。

フランスがまだヨーロッパの片田舎であった頃、文化の中心地イタリアのメディチ家仕込みの宮廷料理 をリヨンは我が物とした。一方で、郷土色豊かな家庭料理にも見るべき物が多い。リヨン料理としては、 以下のものが挙げられる。

リヨン食文化経済圏内にある、ワインの名産地も数え切れない。とりわけ「リヨンを流れる3番目の河」 とおどけられるボジョレのワインは、リヨンの大量消費が育て上げたものである。

「食通の街リヨン」、場末のブラッスリーに至るまで、他都市のそれと較べて食の質は高い 。レストランガイドとして有名なギド・ミシュラン の三つ星がリヨン市内にひとつもないことを、 リヨンっ子はとても不満に思っている。味だけならば、他都市の三つ星レストランを 凌駕する店は複数ある。

2年に一度、奇数年の1月にSIRHA国際外食産業見本市が開かれ、この中で製菓ワールドカップ が開催される。 各国代表として一流のパティシエ達が3人1チームで参加し、飴細工、チョコレート、氷彫刻の3種目で世界一を競う。

スポーツ

フランスのサッカーリーグ、リーグ・アンに所属するオリンピック・リヨンの本拠地。リヨンは2000年代にリーグ 7連覇を達成した強豪クラブである。 オリンピック・リヨンのホームスタジアム、スタッド・ムニシパル・ド・ジェルランは、 1998年FIFAワールドカップフランス大会の会場になった。グループHの日本対ジャマイカ戦もここで行われた。 また2019年開催のFIFA女子ワールドカップの決勝戦は此処で行なわれる。