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メキシコ

メキシコ合衆国、通称メキシコは、北アメリカ南部に 連邦共和制国家。北にアメリカ合衆国と南東にグアテマラ、ベリーズと国境を接し、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面する。 首都はメキシコシティ。総人口は約1億3,000万人で、スペイン語圏においてはもっとも人口の多い国である。GDPは中南米2位。

北米大陸の南部に位置し、約197万平方キロの面積を持つ。海岸線の総延長距離は1万3,868キロに達する。海外領土は 持たないが、領土に含まれる島の面積は5,073平方キロに及ぶ。

地質構造は、北に接するアメリカ合衆国とは異なり、クラトンが存在しない。 最長の河川はアメリカ合衆国との国境を流れるリオ・ブラボ・デル・ノルテ川であり、3,057キロのうち2,100キロが 両国の国境を流れる。最大の湖はチャパラ湖である。

カリフォルニア半島の大部分とメキシコ高原中央は、ケッペンの気候区分でいうBWであり、回帰線より北のほとんどの地域はステップ 気候BSに分類される。いずれも乾燥気候である。

平均的には非常に温暖な気候で、沿岸部には世界的に有名なビーチリゾートがたくさんある。東部・カリブ海沿岸ではカンクンなど、 太平洋沿岸の西南部ではアカプルコやイスタパなど、西端にあり太平洋に面する細長いバハカリフォルニア半島のカボ・サンルーカスやラパスなどがこれに該当し、世界中から観光客を 引きつけるとともに、貴重な外貨の収入源となって多くの雇用をもたらしている。

政治

政体は連邦共和制である。 国家元首を大統領とする。大統領は国民の直接選挙によって選出され、任期は6年で再選は禁止されている。

大統領の権限は大きく、行政府の長も兼ねており、憲法では三権分立が規定されているものの、事実上司法府も統制下にあり、 軍部も大統領下でのシビリアンコントロールが制度的に確立している。いろいろ問題点がある。

大統領は、行政各省の大臣を指名する。ただし、司法相のみは上院の承認が必要である。各大臣は大統領直属の地位にあり、大統領に対し 責任を負うのみで、議会や国民に対して責任は負わない。

副大統領や首相などの次席の役職はなく、大統領が死亡などで欠ける場合は、議会が暫定大統領 選出する。2019年より大統領を国民投票によって解任できる制度が導入され、大統領への反対票が過半数かつ投票率が有権者の40%を超えた場合は 解任できる。

立法

連邦議会は両院制(二院制)。上院(元老院)は全128議席で、そのうち4分の3にあたる96議席が連邦区と州の代表(各3議席)、残りが 全国区の代表である。それぞれ比例代表制で選出され、任期は6年。下院(代議院)は全500議席で、300議席は小選挙区制、200議席は比例代表制。 任期は3年。両院とも連続再選は禁止されている。

行政

現在、連邦政府には15の省が設けられ、各種行政を担っている。

法律

世界最多の憲法改正国で、建国以来2007年までに175回改正している。

司法

司法権は最高裁判所に属している。

国際関係

19世紀においては隣国のアメリカ合衆国によってテキサス、カリフォルニアを奪われる戦争を行ったものの、その後は同盟関係を結んだ アメリカの強い影響下にありながら、歴史と文化を生かした多元外交を行っている。

その一例として、第二次世界大戦後の冷戦当時から、隣国のアメリカとの深い関係を 保ちつつも、ソビエト連邦やキューバなどの東側諸国との関係を維持してきた。特に隣国であるキューバとは、 1959年のキューバ革命以降汎米主義に基づいて近隣のラテンアメリカ・カリブ海諸国がキューバとの関係を断絶した中、国交を継続していた。

スペインからの独立以降も元の宗主国であるスペインとの関係は、文化や経済面を中心に非常に強い。 江戸時代の初めの1609年(慶長14年)、フィリピン総督ドン・ロドリゴの一行がマニラからの帰途に、大暴風のため房総の御宿海岸に 座礁難破した。その時に地元の漁民達に助けられ、時の大多喜藩主本多忠朝がこれら一行を歓待し、徳川家康が用意した帆船で送還したことから、 日本との交流が始まった。

現在は都市部に日本の自動車会社が沢山進出している。アメリカに比べて治安が良くて住みやすいので人気がある。日系の移住者が増えている。

軍事

成人男子には1年間の選抜徴兵制が採用されている。現在、大きな対外脅威はなく、おもな敵は国内の麻薬カルテル、 次いでサパティスタ民族解放軍である。

資源とエネルギー

地下資源に恵まれた世界でも有数の国である。まず、銀の埋蔵量については現在でも世界第2位であり、16 - 19世紀初期までの銀の埋蔵量 は世界の生産量の半分を占めた。そして、地下資源のなかでも石油が国内経済を支えている。ただし、2017年の原油生産量は222万バレル で2004年の最大383万バレルから漸減している。

経済

2013年の時点のGDPは1兆2,609億ドルであり、世界15位である。メルコスールと南米共同体のオブザーバーであり、経済協力開発機構(OECD)、 アジア太平洋経済協力(APEC)と北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟国でもある。

カリブ海沿岸地域を中心にして油田が多く、第二次世界大戦頃より国営石油会社のペメックスを中心とした石油が大きな外貨獲得源に なっている。鉱物では銀やオパールの産地としても中世から世界的に有名である。

電線に使える銅はグルポ・メヒコが採掘している。ほかにも水産業や観光業、製塩やビールなどが大きな 外貨獲得源になっている。また、20世紀前半より工業化が進んでおり、自動車や製鉄、家電製品の生産などが盛んである。

二度の通貨危機に見舞われている。 国の所得格差を表すジニ指数によると、米国や中国、マレーシアとほぼ同程度の47.0の値で、ラテンアメリカの中では比較的に貧富の差 の激しくない国である。

税制

企業への法人税は、毎年といっていいほど制度が変わる。また、ミニマムタックス制度を導入しているため、非常に煩雑なものとなって いる。国民の7割が肥満となっていることから、対策として菓子などの高カロリー食品に特別税を設定している。

交通

南北アメリカ間、太平洋とカリブ海を結ぶラテンアメリカの交通の要所として、メキシコシティが航空の要所として、ベラクルス港や アカプルコ港が海運の要所として、また、国土を縦断する パンアメリカン・ハイウェイや国土を網羅する鉄道網が陸運の要として機能している。沿岸部の主要港には多くのクルーズ船が寄港する。

国民

民族構成はメスティーソが60%、先住民族が30%、白人が9%とされており、そのほかにも日系メキシコ人や フィリピン系メキシコ人などといったアジア系移民の子孫、 さらにはアフリカ系メキシコ人も総人口の1%ほど存在する。

言語

公用語は定められていないが、事実上の公用語はスペイン語である

婚姻

一般的に夫婦別姓であり、婚姻時に女性が改姓することはない。2012年より、同性同士の結婚を認める州が出てくる ようになった。

宗教

宗教はローマ・カトリックが82.7パーセント、プロテスタントが9パーセント。

教育

1993年から2013年の間は、6歳から15歳までの9年間の初等教育と前期中等教育が義務教育の期間であったが、2013年の法改正からは 3歳から18歳(幼稚園~高校)までの15年間が義務教育となっている。

おもな高等教育機関としては、メキシコ国立自治大学(1551年)、グアダラハラ大学(1792年)、モンテレイ工科大学(1943年)などが 挙げられる。

政府は国公立大学へは手厚い財政補助を行っており、貧困層出身者を対象としたさまざまな支援制度を充実させている。 当国においては高等教育機関が機会の平等をもたらす機能を担い、社会上昇の手段として重要視されている。 2018年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は95.4%である。

自助努力による成功のチャンスも存在する。政府は出身階級に基づく格差の継承を解消するため、教育を通しての機会の平等を 実現させようと試みている。政府は国公立大学へは潤沢な財政援助を行っており 、授業料もほとんどかからない。

治安

メキシコの治安は非常に危険な状況に陥っている。特にアメリカとの北部国境地帯の治安悪化はマフィアなどの抗争も相まって 顕著だが、首都として人の集まるメキシコシティや、それ以外の地域においても 失業者の増加と社会的・経済的不安定要因が治安情勢の一層の悪化を招いており、強盗、窃盗、誘拐、レイプ、薬物などの犯罪は 昼夜を問わず発生している。

カルテルの麻薬絡みの殺人、暴力事件が後を絶たない。 また、拳銃の携帯は国防省の許可が必要だが、実際は許可を得ずに拳銃を所持している国民が多く、同国の犯罪のほとんどには 拳銃が使用されている。

文化

先スペイン期のアステカ族やマヤ族の文化に根を持ち、16世紀のスペイン人による征服後はスペイン文化と融合して築き上げられている。 古くから音楽や絵画、彫刻、建築など芸術面で世界的に有名な人物を輩出している。

食文化

一般的に辛いことで知られているメキシコ料理は世界的に人気があり、特に隣国のアメリカではアメリカ風に独自にアレンジされたタコス やブリートがファストフードとして広く普及しているが、それらはテックス・メックスと呼ばれ、国内ではそれほど普及していない。主食はマサと呼ばれる粉を練ってのばして 焼いた薄いパンのようなもので、トルティーヤと呼ばれる。

北部では小麦粉、中部・南部ではトウモロコシの粉を使ったものが主流である。基本的には豆やトウモロコシ、鳥肉を原材料に使った メニューが主体になっており、ほかにも米や魚類、牛肉なども使われることが多く、一見単純に見えて繊細な味がその人気の理由とされている。 蒸留酒であるテキーラの一大産地として有名であるが、ビールの特産地としても知られている。

文学

作家としては、フアン・ルルフォ、アマード・ネルボ、カルロス・フエンテス、ホセ・エミリオ・パチェコ、オクタビオ・パス、 アルフォンソ・レイエスなどが挙げられる。オクタビオ・パスは1990年 にノーベル文学賞を受賞した。

音楽

当国で生まれた伝統的な音楽様式としては、マリアッチやランチェーロ、ノリード、ノルテーニョ、バンダなどが挙げられ、 メキシコのフォルクローレではパラグアイやベネズエラのようにアルパが多用される。

ロック音楽も人気がある。 クラシック音楽の分野ではカルロス・チャベスの名が特筆され、メキシコ国立交響楽団はチャベスによって設立された。

美術

絵画に特化している面を持つ。メキシコ革命以前では、19世紀後期から20世紀初頭にて活躍した、政治漫画家の ホセ・グアダルーペ・ポサダの版画が有名である。 メキシコ壁画もよく知られている。

映画

ブラジル、アルゼンチンとともにラテンアメリカの3大映画制作国であり、多くの映画が製作されている。

世界遺産

国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が27件、自然遺産が6件、複合遺産が2件、暫定リストに22件存在する。

スポーツ

著名な国際大会では1968年メキシコシティオリンピックが開催されている。さらにFIFAワールドカップの1970年大会と1986年大会が開催されている。 2026年にはアメリカ、カナダと共に2026 FIFAワールドカップの共同開催国となっている。また、伝統的に闘牛が盛んに行われており、大都市には必ず闘牛場がある。

メキシコ国内でも他のラテンアメリカ諸国と同様に、サッカーが最も人気のスポーツとなっている。メキシコリーグは中南米でもレベルの高いリーグのひとつであり、有名な選手を欧州の主要 リーグに輩出し続けている。CONCACAFチャンピオンズリーグでは同国のクラブが優勝を独占しており、2022年現在で歴代56大会中、37大会でメキシコリーグのクラブが制覇している。

サッカーメキシコ代表はFIFAワールドカップ出場(16回)の常連国であり、北中米カリブ地域屈指の強豪として名高い。CONCACAFゴールドカップでは大会最多11度の優勝を誇っており、 FIFAコンフェデレーションズカップでは1999年大会で優勝するなど、サッカー大国として世界中に認識されている。メキシコ人の世界的に有名なサッカー選手としては、ラファエル・マルケ スやハビエル・エルナンデス(チチャリート)などが挙げられる。

他に人気の競技に野球、ルチャブレ、ボクシング、モータースポーツ、マリンスポーツがある。