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ニュージーランド

ニュージーランドは、南西太平洋のオセアニアのポリネシアに位置する立憲君主制国家。 首都はウェリントンで、最大の都市はオークランドである。

島国であり、二つの主要な島と、多くの小さな島々からなる。北西に2,000km離れたオーストラリア大陸と対する。 南方の南極大陸とは2,600km離れている。北はトンガ、ニューカレドニア、フィジーがある。イギリス連邦加盟国であり、 英連邦王国の一国となっている。また、ニュージーランド王国を構成する最大の主体地域である。

New Zealand という国名は、直訳すると「新しいジーランド」となる。Zealandとは、オランダのゼーラントのこと。ニュージーランド に最初に到達したヨーロッパ人探検隊を率いたタスマンが、オランダ人であったことから、ラテン語でNova Zeelandiaと名付けられ、さらにそれを オランダ語訳し、Nieuw Zeeland と呼ばれるようになった。それが英語名のもとになった。

ニュージーランドに関連するものを指す際、「キーウィ」(kiwi)という愛称がよく使われる。ニュージーランドに生息する鳥キーウィから名 をとり「ニュージーランドの」という形容詞として用いられることがある。

ヨーロッパ人として初めてこれらの島を「発見」したのは、オランダ人のアベル・タスマンで、1642年12月に Heemskerck 号と Zeehaen 号で、南島と北島の西海岸に投錨。マオリとの争いがあったために西岸をトンガへ北上し、北南島西岸のスケッチをした。 タスマンが訪れてから100年以上後、ジェームズ・クックがエンデバーで1769-1770年に訪れた時に、英語で “New Zealand” と呼んだ。

戦後のニュージーランドはイギリスを主な貿易相手国とする農産物輸出国として発展し、世界に先駆け高福祉国家となる。しかし、 1970年代にイギリスがECの一員としてヨーロッパ市場と結びつきが強まり、ニュージーランドは伝統的農産物市場を失い経済状況は悪化した。

1984年、労働党のデビッド・ロンギが政権を勝ち取ると、「国民の支持が得られなくともやるべきことは断行する」との固い決意のもと、 政権主導の改革を押し進めた。結果として、ニュージーランド経済は成長軌道に乗り、福祉サービスも向上した。以降、 これらの改革は労働党と国民党を問わず受け継がれ、現在のニュージーランドは極めて規制の少ない国となっている。

1990年代後半からとりわけ環境問題、自然保護政策に重点を置き、外資に売却した鉄道会社を再購入するなど地球温暖化対策に積極的な 姿勢を示している。国内各地でエコツーリズムを開催するなど観光政策と自然保護政策の両立を目指している。

映画産業の成長により広大な自然地形はロケーション撮影地として映画産業、海外メディアにも広く利用されニュージーランドの広報活動にも貢献している。

ニュージーランドの面積は、268,680 km2である。 ニュージーランド列島は環太平洋火山帯に属し、北島と南島の二つの主要な島と多くの小さな島々で構成される。北島と南島の間には、 クック海峡がある。

北島には、首都ウェリントンがあり、政府機関が集中している。同国最大の都市であるオークランドは、商業および 経済の中心地となっている。オークランドは雨が多い地域である。

風光明媚な地形、火山、温泉、地震は複雑な活動中の地質に起因する。北島の東側には北のトンガ海溝に続く海溝があり、ここでは 太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込み 、西側の北島に火山・地震が多い原因となる。

気候は、ほぼ全土が西岸海洋性気候に含まれ、夏は涼しく冬の強烈な寒波もない。1年を通して温暖な気候であるが、北島・南島ともに 多くのスキー場があり、世界中からスキーヤーが訪れる。

ニュージーランドの北島、南島およびスチュアート島は太古から大陸から切り離され孤立したため独特の生態系が形成された。 とりわけ、 コウモリ類、クジラ類以外の哺乳類が全くいないことは特筆すべきであり、そのため、通常なら陸生哺乳類が担うべき役割 を鳥類が担う形で適応放散し、すでに絶滅した巨鳥モアをはじめ、キーウィやフクロウオウム、タカヘなど飛べない鳥による 生態系が発達した。

人類の到来以降は、持ち込まれた哺乳類動物によってこうした生態系が大きく撹乱された。現在では、生物の持込 には厳しい制限を敷く保護政策がとられている。

政治

ニュージーランドの政体はニュージーランド国王 を国家元首とする立憲君主制である。 ニュージーランド国王は連合王国国王と同一人物であるが、各々の王位は独立して存在する。ニュージーランド政府の助言に基づき 国王により任命されたニュージーランド総督が国王の職務を代行する。行政府の長は首相である。

議会は一院制で、パーラメント と呼ばれる。定数は120議席。任期は3年。かつては小選挙区制を採用していたが、 現在は小選挙区比例代表併用制を採用している。投票者は小選挙区票と政党票の計2票を投じる。投票は18歳以上 のニュージーランド国籍保有者と同国の永住権保有者により行われる。なお、小選挙区数は人口分布により変動する。

2020年3月14日、アーダーン首相は記者会見に臨み、新型コロナウイルス感染症の拡大を阻止するため、入国者全員に14日間の自主隔離 を義務付けると表明した。なお、感染症の発生が見られない太平洋の小国からの入国は例外としている。 この時点でニュージーランドで確認された患者は6人、死者は0人であった。

ニュージーランドは、女性の政治的権利を早くから保障してきたことで知られている。1893年に世界で初めて女性参政権 を実現させたのはニュージーランドである。2005年3月には女性が初めて議会議長に任命され、2006年8月までの間、 二人の国家元首と三権の長全てが女性で占められた ニュージーランドはイギリスと同様に成文憲法を持たないが、1986年建国法 が国の基本法となっている。

国際関係

ニュージーランドは国際博覧会には参加しない方針を取っているが、2005年の愛知万博には日本との今後の関係の重要性を考慮し、 特別参加した。期間中に、クラーク首相も来日している。ニュージーランド交響楽団によるコンサートも開催された。

ニュージーランドでは、1990年代に国内での自動車の生産を終了しており、日本は長らく同国1位の自動車の輸入先となるなど 幅広い貿易活動が行われている。一方、貿易の拡大を通じて国内に日本からの外来種が移入している事例もあり、国内農業への影響が懸念されている。

軍事

ニュージーランド軍として陸海空の三軍を有する。直接的な脅威を受ける国家がないため、冷戦終結後は陸軍を主体とした3軍を再編し、 本土防衛のほか、国際連合の平和維持活動 (PKO) を重点活動とした。

経済

豊かな国土と地形から農業が盛ん。とくに酪農、畜産が盛んに行われ、およそ3割の輸出品目は農産品で占められる 畜産を廃業し酪農へ進出する農家が増加傾向にある。人口の10倍以上家畜が多いため、国際的にも 異色の地球温暖化対策を進める動きが出ている。

果樹・青果物栽培も行なっており、主にキウイフルーツやフェイジョア、キワノ、タマリロなどの果物やパースニップ、スウィード、 ビートルート、ルバーブ、リーキなどの野菜が名産となっている 。特にキウイフルーツは世界第3位の生産量があり、外貨獲得のために首相自らが販売PRを行っている。

一匹のハエが確認されたことで騒動になったことがある。 林業、森林業が大変盛ん。対外輸出も好調。2006年度は、およそ31億5000万NZDを輸出し、全輸出額の10%を占める。 アメリカ原産の外来種であるマツの一種ラジアータマツを主力としている。

ニュージーランドの鉱業は小規模である。有機鉱物資源では、亜炭、原油、 天然ガスが採掘されているが、国内需要と比較すると取るに足りない。

幸い高低差の大きな地形を生かした水力発電が国内の総発電量の54%を占めているため、 有機鉱物資源の輸入量を抑えることに成功している。例えば原油が総輸入額に占める割合は6.0%に過ぎない。 金が発掘されたあとは取引が活発になった。

ニュージーランドの工業は、畜産物の加工が主力である。例えば、世界第3位の羊皮生産、 同第4位のバター、同第5位の羊肉、同第6位の毛糸などが挙げられる。

1983年にオーストラリアとの間で経済緊密化条約 (CER) を締結した。2000年にシンガポールと自由貿易協定 (FTA) を締結した。 他に多くの国とFTAを締結している。

年間260万人以上の旅行者が訪れる観光立国である。2010-2011統計では、海外からの観光客 による外貨獲得は97億NZDを記録し国内総生産(GDP) の9%を占める。

広大な自然地形とロード・オブ・ザ・リングに代表される映画、環境産業が観光客の増加に貢献。政府観光局はアジア、 北米、ヨーロッパで広範囲な観光誘致活動を行っている。 国別統計では、オーストラリアからの観光客が全体の45%を占め年間115万人以上が訪れている。

国際教育

1980年代後半より留学生の受け入れを積極的に行い、現在では輸出項目の5番目に教育ビジネスが入る。 留学生により年間$23億NZドルの外貨と教育分野で32,000人分の雇用が生み出される。

留学生は2002年の126,919人をピークに減少傾向が続き、2008年は88,557人となっている。 2008年の主な地域別留学生数は、中華人民共和国(20,579人)、大韓民国(17,189人)、日本(10,676人)となっている。

国民

2020年時点での総人口は500万人超と推定されている。人口密度は約19人である。 ニュージーランドの 合計特殊出生率は1.61人(2020年)である。

ニュージーランドは多民族国家である。2013年の国勢調査では、ヨーロッパ系74.0%、先住民族マオリ人14.9%、アジア系11.8% 、太平洋諸島系7.4%、中東系・ラテン系・アフリカ系1.2%、 その他1.7%である。

言語

英語 95.9%、マオリ語 4.1。

人名・婚姻制度

移民も多く、さまざまな名前がある。婚姻の際には多数を占める白人は伝統的には男性の姓を名乗ることが多いが、法的には、 夫婦別姓、結合性、夫婦同姓いずれも可能である。

2013年より、同性間の結婚が認められるようになった。国会での議決の際、国民党の議員だったモーリス・ ウィリアムソンが行ったスピーチは大きく注目され、ウィリアムソンは一躍時の人となった。

宗教

ニュージーランドはキリスト教が主な宗教であるが、人口の多くは世俗的である。2013年の国勢調査によると、キリスト教が約47% 、その他の宗教が6.0%、無宗教 が41.9%、無回答が4.4%だった。

教育

義務教育の期間は6歳から16歳までとなっている。1980年代後半から留学生の受け入れが積極的に行われているが2002年の126,919人 をピークに減少傾向が続き、2008年は88,557人となっている。

医療

ユニバーサルヘルスケアが達成され、ニュージーランド保健省配下の政府機関DHBが医療保険を引き受けている。財源は 一般税収を原資としており、NZには社会保険制度は存在しない。

治安

ニュージーランドは、政策面では人種・性別・障害などへの差別撤廃に積極的で福祉の充実した観光立国であるというイメージから、 「安全な国」というイメージが先行している。しかし他国同様に、軽犯罪から重犯罪も発生している。

失業率は6%と比較的低く押さえられているものの、所得・付加価値税率 (15%)が高く贈与相続税が低く 社会保障は移住者に対しても充実していることで、移民への偏見、憎悪も起きている。

これに対してニュージーランド警察は、ヘイトクライムや人種差別犯罪に対する特別なプログラムを用意しており、個別の事案に特別に対処する体制を用意している 。補償金を払う政府機関ACCがある。資金は税金で、外国人にも支払われる。

言論の自由

この他には学生団体が運営するラジオ局が存在する。2011年のカンタベリー地震と自主的な学生会員の導入により、 学生放送の将来についての新たな懸念が高まったが、 放送局の役割はニュージーランド航空と文化遺産省によって引き続き認められている。

文化

食文化・料理

ニュージーランドの食文化はイギリスのものが基盤となっている。また、同国が発足・設立する以前から様々な文化 やコミュニティが存在していることから、その料理や独特の食材が豊富である。

映画産業

都会と自然を兼ね添えた風光明媚な地であり、さらに英語圏であることや、政府や自治体の協力体制ができていること、 南半球にあり主な映画製作会社がある北半球と季節が逆であることなどから、 近年は映像撮影のロケーション地として需要が高い。

多くのハリウッド映画がニュージーランドで製作されているほか、 撮影地を訪問するツアーも開催されている。ニュージーランド出身の映画監督 にジェーン・カンピオン、ピーター・ジャクソンらがいる。

音楽

ニュージーランド出身のオペラ歌手にキリ・テ・カナワ、ソプラノ歌手ヘイリー・ウェステンラらがいる。 。

世界遺産

ニュージーランド国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された自然遺産が2件、複合遺産が1件存在する。

スポーツ

旧イギリス領の歴史から球技に力を入れている面があり、ニュージーランドではラグビー、クリケット、ネットボールにおいて 有力な選手を多数輩出している。また、ヨットレースの強豪国 としても知られており、1995年と2000年のアメリカスカップで優勝している。

ラグビーユニオンニュージーランド代表こと『オールブラックス』は、世界屈指の強豪チームであり、試合前にダンスの『ハカ』 を踊ることでも知られる。国内ラグビーも世界屈指のクラブチーム が揃い、スーパーラグビーに参加している。2009年10月31日には、オールブラックス対ワラビーズの公式戦が、史上初めて東京 で開催された。

ラグビーリーグニュージーランド代表は、ラグビーリーグ・ワールドカップでの優勝経験があり、「キウイ (Kiwi)」の愛称で 親しまれている。