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ロシア

ロシア連邦は、ユーラシア大陸北部に位置する連邦共和制国家である。首都はモスクワ市。 領土は旧ロシア帝国およびソビエト連邦の大半を引き継いでおり、ヨーロッパからシベリア・極東に及ぶ。 面積は1709万平方キロメートル以上と世界最大である。

ロシアは国際連合安全保障理事会常任理事国であり、独立国家共同体の指導国であるだけでなく、G20、欧州評議会、アジア 太平洋経済協力、上海協力機構、ユーラシア経済共同体、欧州安全保障協力機構、世界貿易機関(WTO)などの加盟国である。 かつてG8加盟国であったが、2014年3月にクリミア併合を強行したことでG8の参加資格を停止された。

地理としてはロシアの国境は、北西から南東へ、ノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトビア、ともにカリーニングラード 州と隣接するリトアニアおよびポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタン、 中華人民共和国、モンゴル国、朝鮮民主主義人民共和国と接する。ロシアの面積は1,707万5,400 km2で世界最大であり、地球上 の居住地域の8分の1を占める。

世界最大の面積を持つロシアは、ユーラシア大陸の北部にバルト海沿岸から太平洋まで東西に伸びる広大な国土を持つ。 その面積は日本の約45倍、アメリカの約1.7倍にも達し、南米大陸全体の大きさに匹敵する

国土の北辺は北極圏に入り人口も希薄だが、南辺に近づくと地理的に多様となり人口も多くなる。ヨーロッパ部 とアジア部の大部分は広大な平原で、南部のステップから北は広大な針葉林の森であるタイガがその大部分を占めている。

アルハンゲリスク州にて、冬のタイガロシアには基本的に大陸性気候が卓越する。すなわち気温の年較差が大きい 。ケッペンの気候区分に従うと、亜寒帯に分類される地域が大半を占める。

西部は大西洋の影響を受けるものの、 東に進むにしたがって大陸性気候の特徴がはっきりしてくる。冬はシベリア付近で放射冷却のために気温が著しく下がり、 優勢なシベリア高気圧が形成される。北半球で最も寒い地域で、寒極と呼ばれるしかしながら夏季には最高気温が30 °Cを超える。

1999年12月31日、当時の大統領エリツィンが任期を半年余り残して突然辞任した。首相のウラジーミル・プーチンが 大統領代行に就任し、2000年3月の大統領選挙に圧勝して大統領に就任した。「法の独裁」による統治をめざす強権的体質が内外から批判される一方、 安定した経済成長により国民の高い支持率を維持し、2004年にも再選された。

プーチンによる外交は、アメリカの大統領バラク・オバマを差し置いて世界的な影響力を持ち、クリミア半島併合以降 はとりわけ国民の支持も手厚くなっている。

プーチンが行った事業はいずれも西側諸国から強圧的であるとの批判が多いものの、結果的にはロシアの国際的地位を向上させた。 これにはプーチン政権発足後から続くエネルギー価格の急騰により、対外債務に苦しんでいたロシアが一転して巨額の外貨準備国となり、 世界経済での影響力を急速に回復したことも寄与している。

一方、2013年以降に原油価格の暴落が続いたことで、 天然資源に依存した脆弱な経済体制が浮き彫りとなり、深刻な経済的困窮を招いている。

現在、一部の欧米諸国はロシアへの経済制裁の解除及び緩和をし始めているが、アメリカを中心とする西側の欧米主要国は いまだにそういった様相を見せておらず、原油価格の上昇も当分は見込めないことから、ロシアは経済的に長い停滞期間が続いている。

西側諸国から孤立しつつある一方、上海協力機構を中心に非欧米諸国との結びつきを強めることで国際社会での存在感を 見せつけている。トランプやジョー・バイデンはロシアには対立的な態度で、親しくする気配はない。

2022年2月、プーチンはウクライナ東部の反政府組織が建国したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を国家として 承認し、ウクライナに宣戦を布告。親ロシア勢力の保護を名目にウクライナ国内に侵攻し、交戦状態に入ったことにより、 アメリカをはじめとしたウクライナを支持する国から厳しい非難や経済制裁をうけることとなった。

政治

ロシア連邦大統領府であるクレムリン 国政では連邦制、共和制・半大統領制をとっている。国家元首であるロシア連邦大統領がおり、三権である 立法、行政、司法は完全に独立している。

ロシア連邦大統領は国家元首で、国民の直接選挙で選ばれる。ソビエト連邦(USSR)からの独立・独立国家共同体(CIS)への 加盟構成以降、大統領の任期は4年であったが、2008年の憲法改正によって6年となった。

国家元首である大統領は行政には含まれないが、行政に対して強大な指導力を発揮する。大統領は議会の信任を要する首相 を含む政府の要職の指名権・任命権と、議会の同意なしに政令を発布する権限を保持し、軍隊と国家安全保障会議の 長を兼ねる。

政治体制は、ソビエト連邦時代の共産党一党独裁制が放棄されて多党制に基づく選挙が行われるようになったが、 2003年以降は事実上ウラジーミル・プーチン大統領率いる与党統一ロシアの一党優位政党制になっている。複数政党制や 選挙は一応存在するが、選挙から反体制派候補を排除するなどプーチン体制に有利な政治制度が構築されており、 政治的意思を表明する機会に乏しい。

反プーチン勢力に対しては、抑圧的な態度をとっている。しかしプーチンの支持率は高い。 プーチンは、ロシアを安定感ある強い国へと導いていることが高く評価されている。

立法

ロシア連邦議会は二院制で、各連邦構成主体の行政府と立法府の代表1人ずつからなり、上院に相当する連邦院と、 下院に相当する国家院からなる。

司法

ロシアの司法には、最高位にロシア憲法裁判所、ロシア最高裁判所、ロシア最高仲裁裁判所がある。その下 にロシア地方裁判所、地域裁判所がある。裁判は大陸法型である。行政府からの訴追は司法省が担当する。 1996年に陪審制を連邦各地に順次導入することを決定、2010年までにすべての地域で導入された。 憲法裁判所の命令で、ロシアの死刑制度は事実上廃止された。

政党

複数政党制を採用しており、主要政党以外にはリベラル派や中道派をはじめ、社会主義や共産主義、 民族主義、愛国主義を活動理念に掲げる政党が存在する。

国際関係

大陸横断国として、ロシアは欧州評議会(COE)およびアジア協力対話参加国である ロシア連邦政府は1990年代まで続いたソビエト連邦の正式な後継政権で、国際連合では安全保障理事会の常任理事国5か国 の一つでもあり、その他国際組織でソ連の持ち分を引き継いでいる。国際関係は多面的であり、世界の191か国と関係を持ち、 大使館を144か所置いている。国際関係の方針は大統領が決め、具体的には外務省が執行する。

ロシアは「中東カルテット」のひとつで、北朝鮮問題では「六者会合」に参加している。 欧州評議会(CoE)、欧州安全保障協力機構(OSCE)、アジア太平洋経済協力(APEC)の一員である。 1997年には「人権と基本的自由の保護のための条約」を批准している。

ロシア連邦の発足当初は米国とも北大西洋条約機構(NATO)とも友好的であったが、現在は様々な分野で対立が顕著である。 21世紀になってからは、豊富な原油や天然ガスなどエネルギー資源を梃子に、特に欧州と中央アジアに対し、急速に影響力を 拡大している。

前述の通り、2022年2月に始まったウクライナ侵攻が、擁護する一部の国を除き世界各国から強烈な批判を招き、 多くの国・組織から経済・金融などの制裁を受けることとなり、国際的に事実上孤立状態となっている。

両国の間では経済的な交流がいくつかあるが、過去のシベリア抑留・北方領土問題・それに起因する漁民銃撃と 拿捕事件・資源問題なども生じており、その関係はあまり良くない。その上でロシア人の日本に対する信頼は、 アメリカ・イギリスに対する信頼よりも高いという調査結果がある。

ロシアはブラジルと重要な同盟関係を構築しており、宇宙・軍事技術をはじめ、電気通信などの分野でパートナーシップを 結んでいる。ブラジルはBRICSのメンバーでもある。

インドとは大幅な防衛・戦略上の関係を結んでおり、インドはロシア連邦製兵器 の最大の顧客である。

中華人民共和国とは2001年に中露善隣友好協力条約を結び、東シベリア・太平洋石油パイプラインの支線も大慶油田へ引いている。 傍らで上海協力機構やBRICsでの関係も深めており、良好な間柄となっている。

南アフリカはソ連と公式の外交関係を結んでいたことから後継国のロシアと深い関係性を持っており、1992年2月28日付 で完全な外交関係を樹立している。南アフリカはBRICSの1国として加盟。

キューバとはソ連時代から緊密な協力関係を築いており、ソ連崩壊以降も外交関係を維持している。ロシアが2014年3月 にウクライナからクリミア半島を併合した際、キューバは同半島をロシアの一部として承認している。

ロシアとサウジアラビアの両国は「石油超大国」と呼ばれており、世界の原油生産の約4分の1を占めている。

軍事

ロシア連邦軍にはロシア陸軍、海軍、航空宇宙軍の3軍種があり、これとは別に独立兵科の戦略ロケット軍と空挺軍がある 。2017年には約100万人が軍に属しており、これは世界で第5位である。これに加えて約250万人の予備役がおり、 動員可能総数は約2,500万に上るともいわれている。18才から27才の国民男子は全て1年間の兵役義務がある。

ロシアは世界で最大の核兵器を所有し、世界2位の規模の 弾道ミサイル潜水艦部隊や戦略爆撃機部隊がある。ロシアの戦車部隊は世界最大で、海軍の海上部隊、空軍は世界でも 最大級である。

核拡散防止条約により核兵器の保有を認められた5つの公式核保有国の1つであり、世界最大の大量破壊兵器保有国 である。国防費は2010年以降増加の一途を辿っている。常備軍のロシア連邦軍は地上軍・海軍・航空宇宙軍の3軍の他、 戦略ロケット軍と空挺軍の2つの独立兵科で構成されている。

2018年にプーチンが年次教書演説で紹介し、2021年ごろから配備を開始した大陸間弾道ミサイル(ICBM) 「サルマト」は、10発でアメリカの全国民を殺害する威力があるといわれる。

ロシアでは軍需産業が盛んである。軍事関係の世界的な供給者としては、2001年には世界の30パーセントを占め、 80か国へ輸出しており、世界でも上位にあった。

ロシアにとって軍需産業はソ連時代から重要な地位を占めており、今後も積極的に輸出拡大を続けるとしている 。輸出額は2011年は100億ドルを超え、2012年には150億ドルを超えるとされ順調に推移している。 民間転用も積極的に行っており、宇宙・航空・情報通信産業など多岐にわたる。

現在、連邦保安庁と対外情報庁がサイバー攻撃への防衛などを始めとして、国内の防諜・情報機関や治安組織 としての役割を担っている。他には連邦警護庁、参謀本部情報総局、参謀本部軍事測量局が存在しており、 連邦の安全保障になくてはならない重要部署として機能している。

経済

ソビエト連邦の崩壊後の経済成長。GDP(PPP)は1990年代から2000年代で2倍以上に成長している ロシアはブラジル・中国・インドとともに「BRICs」と呼ばれる新興経済国群の一つに挙げられているが、 この中でロシアは1人あたりのGDPが最も先進国に近い。

IMFによると、2021年のロシアのGDPは1兆5800億ドルであり、世界第11位である。 2014年のクリミア併合による欧米からの経済制裁と石油価格の下落により経済は低迷している。 GDPは2014年時点で、ロシアの経済は名目GDPで世界第9位であった。

鉱物及びエネルギー資源は世界最大の埋蔵量であり、世界最大の原油生産国および世界最大の天然 ガス生産国の1つである。しかし資源依存の経済体質であるため、近年は原油安で経済が停滞している。加えて2014年 にクリミア併合を強行したことにより欧米から経済制裁を受けて更なる打撃を受けている。

2019年現在、ロシアはアメリカとサウジアラビアに次ぐ世界第3位の原油生産国であり、同時にサウジアラビアに次ぐ 世界第2位の原油輸出国である。2003年以来の原油価格上昇によって貿易収支が改善し、市場経済転換後の長い経済停滞を脱し、 急速な景気回復が見られた。豊富な地下資源を武器に石油の価格が高いときに成長が続く。逆に考えれば資源に依存しやすくなっている。

農業

農産物の自給自足にも力を入れており、ロシアは世界における「最大の小麦輸出国」ならびに「米の栽培の北限地」 として知られている。

米国農務省による2021-22年度推計では、ロシアの小麦は生産量が過去最多の8600万トン、輸出量は4000万トンで 世界一を維持する見通しである。農産物を効率よく生産するシステムが整ってきている。

鉱業

ロシアはもっとも鉱物資源が豊富な国の一つである。産出量が世界シェア10位以内となる資源だけで20種類に及ぶ 有機鉱物資源では、天然ガス、原油、燃料に用いられる亜炭、石炭の採掘量が多い。 外国との貿易を積極的に行っている。

観光

ロシアは世界有数の観光地として知られている。観光スポットが各地にあり、海外から多くの観光客が訪れている。 その中で最も代表的なものとして知られているのは、世界遺産に登録されているサンクトペテルブルク歴史地区 と関連建造物群や赤の広場である。

貿易

ロシア経済に占める貿易の割合は急拡大している。1992年時点では、国民総生産3,978億ドルに対し、輸出が381億ドル、 輸入が350億ドルであった。2003年には、国民総生産4,885億ドルに対し輸出は1,260億ドル、輸入524億ドルに増加しており、輸出の伸びが著しい 。これは原油および、石油関連の生産・輸出拡大によるものである。

日本との貿易は順調に拡大している。日本からの輸入額は15億ドルから45億ドルへ、輸出額は28億ドルから62億ドルに 伸びている。品目は輸入を中心に変化した。日本への輸出の変化を見ると、1992年時点は魚介類、木材の2品目で5割弱を占め、アルミニウム 、石炭、白金が続いた。

国民

人口はロシア連邦国家統計庁によれば1億4680万人であり、 世界第9位の人口である。最大の民族はロシア人だが、ウクライナ人やベラルーシ人やトルコ系のウズベク人、また シベリアや極東の少数民族なども存在し、合計で100以上の民族がある。公用語はロシア語だが、少数民族の言語も存在する。 宗教はキリスト教徒が人口の60%を占め、その大半がロシア正教会の信者である。

20世紀のロシアの人口動態は、第一次大戦・干渉戦争期そして第二次世界大戦期と2度にわたって激減したが、その後は 回復傾向にあった。

しかし、1992年以降再び人口減少が続き、1992年で最大1億4,800万人いた人口が、2050年には1億1,000万人程度まで減少すると 見られている。原因には、出生率の低下や男性の平均寿命がきわめて短くなっていることがある。

ロシアには182の民族が住み、移民は約700万人とされる多民族国家である。2010年の統計によると約80パーセントは 東スラブ系民族となっており、ロシア人が全人口の77.71パーセントを占める。

言語

ロシア語が公用語である。

結婚

法律上結婚可能な年齢は成人となる年齢と同じ18歳である。ただし尊重すべき理由があるときはそれ以下の年齢でも 認められる場合がある

結婚後の姓は夫婦どちらかの姓に合わせる(同姓)、結婚前のまま(別姓)、姓を結合する(二重姓)の3通りある。 ロシアが欧米から批判されている問題の一部に、同国における人権問題、自由でないメディア、LGBT禁止問題、 ノビチョクなどがある。

宗教

ロシア人を含めた多くの民族がキリスト教正教会の信徒であるが、カトリック、プロテスタントやイスラム教、 ユダヤ教、仏教などの信徒も少なくない。

科学技術

ロシアの科学技術は、ピョートル大帝がロシア科学アカデミーとサンクトペテルブルク大学を設立し、 博学者ミハイル・ロモノーソフがモスクワ大学を設立した啓蒙時代から急速に発展した。

19世紀から20世紀にかけて、ロシアは多くの著名な科学者を輩出しており、物理学、天文学、数学、コンピューティング、 化学、生物学、地質学、地理学などの学系分野に重要な貢献を果たしている。 元素周期表のドミトリ・メンデレーエフ、 近年ではポアンカレ予想のグリゴリー・ペレルマンなどが著名である。

なお、ロシアにおいて発明家や技術者の存在は、電気工学、造船、航空宇宙、兵器、通信、IT、核技術、宇宙技術などに 幅広く影響を及ぼしている。

医療

ロシア憲法においては、全市民へ無料のユニバーサルヘルスケアが保障されている。しかし無料で医療が受けられる 範囲は、法定の範囲に限定されている。

ロシアの人口1人あたりの医師数・病院数・医療従事者数は世界の中で最も 多く、一時はソ連崩壊によって社会・経済・生活様式の変化を受けて悪化したが、しかし2000年代半ばからは 回復しており、平均余命は2006年と比べて男性で2.4年、女性で1.4年ほど長くなった。 年金の支給は男性が60歳から、女性が55歳となっているが2018年に引き上げが決定し、2030年までに引き上げが行われる。

治安

ロシアの治安は不安定さが幾ヶ所に見受けられる面を持つ。犯罪は多発しているが、減少傾向にある。

文化

世界遺産

ロシア国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が16件、自然遺産が10件存在する そこには、モンゴルと共有する自然遺産が1件、リトアニアとだけ共有する文化遺産が1件、ウクライナ、エストニア、 スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ベラルーシ、モルドバ、ラトビア、リトアニアと共有する文化遺産1件が含まれる。

スポーツ

オリンピックでも輝かしい成績と残している。サッカーやアイスホッケー、陸上、フェンシング、体操、新体操、 アーティスティックスイミング、フィギュアスケートなどの種目で活躍している ドーピングに国家ぐるみで関与している疑いがもたれている。